2009.08.24

スタンド・バイ・ミー

 日曜日を境に空気が涼しくなった。夏も終わりかな、と思わせる涼しさだ。夏の定番、海水浴やキャンプなんて何年やってないだろう。我が家の夏の恒例行事だったアルプス山行もここ数年ご無沙汰。今年は高校の同窓会で鹿児島に帰ったくらい。あー、夏らしい夏を過ごしたい。

 夏らしいといえば映画スタンド・バイ・ミーも夏の定番として定着した感がありますねえ。原作がスティーブン・キングだから?いえいえ♪プールサイドに花が咲きゃ♪ 原作はTHE BODY(死体?)だけどちっともホラーじゃないんですね。4人の12才の少年達のひと夏の経験。ん?山口百恵か。先日も夏休み特集の一環としてテレビでやってました。途中からでしたがついつい観てしまいました。
 真面目な優等生、クールなリーダー、仲本工事似のシニカルなメガネ、ノロマの太っちょ。4人の性格がちょいと類型的な気がしますが、ベン・E・キングの主題歌と相まって観終わった後、甘酸っぱいものがこみ上げてきます。
 ところで4人の少年たちは虐待などそれぞれ問題を抱えているのだが、語り部でもある優等生は死んだ優秀な兄との葛藤で悩んでいる。カインコンプレックスって言ったかな。ちょっと前に観たタイトルも思い出さない映画でもテーマになっていた。古くはエデンの東が有名ですね。ブラピのリバー・ランズ・スルー・イットも見ようによってはそうかもしれない。
 もひとつこの映画は早死にしたリバー・フェニックスが秀逸ですね。少年らしい凛々しさが溢れています。若くしてこんなはまり役をやると........

肝心のリバー・フェニックスが似てませんねえ。
Stand_by_me470

| | Comments (1) | TrackBack (0)

2009.04.25

川は流れる

 珍しく仕事が忙しくて更新もままならない状態。ゴールデンウィーク恒例の長距離ドライブも今年は中止。仕事、仕事、仕事漬けの日々であります。まあ薬漬け、酒漬けの日々よりいいか。すくなくとも公園で真っ裸にならなくてすみそーだし。

 若手芸人のギャグについていけずチャンネルを変えると、若いブラビが映っている。ロバート・レッドフォード監督作の「リバー・ランズ・スルー・イット」だ。_brabi2公開当時(1992年)観たはずだが、あまり記憶にない。見るとはなしに見ていたのだが、だんだん良くなる法華の太鼓てなもんで、なかなかに面白い。
 牧師の厳格な父、秀才で真面目一方の兄、自由奔放な弟。3人はフライフィッシングを通じて心を通わせる。そして兄弟は大人になりそれぞれの道を歩み始め、微妙にすれ違っていく。破天荒な弟の非業の死、父母の悲嘆。やがて父母も死に、妻も先立つ。年老いた兄は3人で糸をたれた故郷モンタナの川で今も竿を振る。人々の思い、生き死に、そんな人生の移ろいにかかわらず、昔と変わらず川は流れる。

 ブラビってこんないい役者だったけ?セブン以来あまりいい印象持ってなかったし。この映画では監督のレッドフォードの若い頃に似てる気がした。そう言えば川は流れるって歌ったのは瀬川瑛子だったかな。ん?中宗根美樹か?

| | Comments (4) | TrackBack (0)

2009.01.13

2001年宇宙の旅

 日曜日の朝、テレビをつけるとスタンリー・キューブリックの特集をやっている。「博士の異常な愛情」の次は、大好きな映画No1の「2001年宇宙の旅」だ。これから出かけなければならないのに、ずるずる観てしまう。なんてこった。

 冒頭の人類の夜明け(THE DAWN OF MAN)。類人猿?が謎の物体モノリスと遭遇して道具を手に入れる。人類の誕生だ。でもそれは道具というより武器かもしれない。武器を手にした新人類グループが他の類人猿グループを制圧する。数百年万年前から現代まで何も変わっていない。力のあるものが他を制圧する。アメリカとイラク、イスラエルとパレスチナ。なんと愚かしいことか。

 映画では初めて武器を使って相手を殺した新人類が興奮して武器(骨)を放り上げると、その骨が宇宙船に変わって「美しき青きドナウ」。なんと鮮やかな転換!初めて観た時これで一網打尽だった。それ以来何回観ているだろう。両手の指では足りず、クサイ足の指まで動員しなければならない。♪あ~それなのに それなのに♪今回初めて気づいたことがあった。それは上記の類人猿がモノリスに遭遇する場面。モノリス初登場の場面です。これがダイヤモンド富士ならぬ、ダイヤモンド・モノリスなんですね。なんで気づかなかったんだろう。不覚でした。でもこれ夜明けのシーンのはずなんですよ。下から見上げたモノリスの上に太陽があるってことは。どう考えてもお昼。それに影が長くない。どう見ても光は上からあたっている。う~ん。でもこれでいいのだ!2001年宇宙の旅バンザイ!

Dawn_of_man

 モノリスが富士山型に見える構図。どー見てもダイヤモンド富士だ!

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.03.10

ペーパー・チェイス

 日曜日のNHK・BSは「談志まるごと10時間」 NHK力が入ってます。何だか家元の遺言のようでもあった。ドキュメンタリーの他にも「芝浜」「粗忽長屋」「居残り佐平次」と大ネタをたっぷり。談志ファンには堪えられない。家元は出来不出来というか乗っている時とそうでない時がはっきりしているのだが、あの歳になっても落語と格闘しているさまがすざまじい。

 さてさて、ずっと見たいと思っていた映画「ペーパーチェイス(1973年)」をNHK・BSで見た。前回見たのは30ン年前の高校か大学の時。ひょっとしたらその間だったかもしれない。アメリカの大学生(ロースクール?)というものは随分と大変だと思ったもんだ。ラストシーンで主人公が成績通知の入った封筒を紙飛行機にして飛ばす印象的なシーンがある。このシーン主人公が飛ばしたのは試験の答案用紙だと思っていた。以前凛々さんに教えてもらっていたのだが、飛ばしたのはやっぱり成績通知でした。
 この映画をもう一度見たいと思っていたのは主演の二人が好きだったから。ティモシー・ボトムズとリンゼイ・ワグナー。ティモシーくんについては以前の記事で書いた。今回はリンゼイ・ワグナー。Lindsay Wagnerとっても好きでしたたしかいいとこのお嬢さまでモデルとしても人気があった。多分。映画の中で、気まずくなった二人が廊下ですれ違い、通り過ぎてからちらっと振り向くシーンは記憶に残っている。髪を無造作に後ろで束ねた時の彼女はもー最高でした。ピーター・フォンダと共演した「ふたり(1972年)」も良かった。でも一番印象に残っているのは日曜の夜に日テレ系で放送していた「バイオニック・ジェミー」。タイトルの頭に「史上最強の美女」ってついていた。これって後番組の「チャーリーズ・エンジェル」にもついてたんだけど。でもそれは別の話。スカイダイビングで瀕死の重傷を負ったジェミーが両足・右手・右耳のバイオニック移植手術を受けて「史上最強の美女」となって毎週悪を倒すというもの。普通の人には聞こえない隣室のささやき声などをバイオニックな右耳で聞く時の、ちょっと遠くを見るような仕草がはっきり言って好きでした。そんな表情が大好きだったジェーン・フォンダにもちょっと似ていたし。でも「バイオニック・ジェミー」以後は彼女を見ることはなかった。好きな女優さんだっただけに残念。そういえばティモシーくんもあれだけ人気があったのに以後はパッとしなかった。なんでだろう?才能だけではハリウッドは生き残れない?
 成績通知を飛ばしたティモシーくんはこの後ドロップアウトして、リンゼイ・ワグナーとの愛の生活に入ったのか。それとも友人をも蹴落とす過酷な競争の中に......

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2007.03.18

ブラザー・サン シスター・ムーン

 いつもの年なら春めく時期に、暖冬の今年は逆に寒くなって気象庁は大慌て。昨日地図のサークルで向島を歩いてきた。さすがに桜はまだまだだったが、隅田川にキラキラ光る日差しは確かに春間近を感じさせた。あまり甘い物は食べないないのだが、陽気に誘われて有名な長命寺のさくら餅を購入。餅を包む桜葉の塩っぱさが絶妙でした。

 高校時代に観たフランコ・ゼフィレッリ監督の「ブラザー・サン シスター・ムーン」(1972年)を30数年ぶりに観た。フランコ・ゼフィレッリ監督といえばオリビア・ハッセーを一躍有名にした「ロミオとジュリエット」(1968年)だろう。主演ふたりの瑞々しい演技。舞踏会などの豪華な衣装。イタリアの綺麗な風景。ニーノ・ロータの物悲しい音楽。誰もが知っている悲恋物語を純粋な青春映画として撮った。ジュリエットが最初に廊下の窓から姿を見せるシーンでは初めて見るオリビア・ハッセーの美しさに息を呑んだもんである。
 「ブラザー・サン シスター・ムーン」はキリストの再来と言われた(らしい)聖フランチェスコの若き日を描いている。北イタリアの心洗われるような風景。ドノバンの透明感のある歌声。同じく新人ふたりの爽やかな演技。「ロミオとジュリエット」に勝るとも劣らない素晴しい映画である。ただこちらは恋愛映画として観るとちょっとがっかりします。何せ成人、じゃない星人、じゃない聖人ですから。心の愛なんです。ところで主演のふたり、この映画の以降全く観たことないのだが、どうしてなんだろう。
クララ役のジュディ・バウカーはハッセーより好みだったんだけど....
Brothersun0

 さて映画の中でフランチェスコが叫びます。「物は心の重荷」「富は地上ではなく天国に積みなさい」と。アレもコレもソレも欲しいと物欲にまみれたワタクシにはグサリと突き刺さります。でもささやかな物欲で幸せになれるんなら、それもいいかなと。ダメ?
ラスト・シーン。このポーズがお好き?
Brothersun

 同監督の「チャンプ」(1979年)も泣けますよ。


| | Comments (6) | TrackBack (0)

2007.03.03

真夜中まで

 ♪ダンダンディダン、ディダダダン、オデーエーエーオー♪
 小林亜星さん作曲のテーマ曲に乗り「顔がある、男がいる、女がいる....喜びがある、悲しみがある....明日がある、サントリーがある」と味のあるナレーションの懐かしいサントリー・オールドのCMの新バージョンが流れている。ちなみにオールドは「ダルマ」の愛称で親しまれているが、福岡の方々はこれを「タヌキ」と呼んで譲らない。まあ言われてみれば、そーも見えるかなと....
 今流れているCMは出張と偽って、父親が娘に会いに来るというドラマ仕立て。うん?この父親役の人どっかで見たぞ。誰だっけ? この強面の顔。確かにどっかで見たぞ。そーだ1カ月ぐらい前に新聞に出てた。NHKの朝ドラ「芋たこなんきん」で藤山直美(田辺聖子役)の夫役をやっていると読んだような。全うなサラリーマンである私はそんなモン見てる訳ないから軽く読み飛ばしたのである。そーじゃねえなあ。他でも見たぞ。と思っていたら思い出した。大好きな和田誠さんの監督作品「真夜中まで」(1999年)に出てた!

 この映画、和田作品常連の真田広之さん演じるトランペッターと殺人事件を目撃した外国人ダンサーが悪徳刑事等から夜の街を逃げまわるというストーリー。殺人事件の他に、トランペッターは大物外人ミュージシャンがライブを聞きに来て、気に入られたら大抜擢も夢じゃないので、来店予定の0時までにはライブハウスに戻らなければならないというサスペンスもありでハラハラドキドキ。ストーリーは夜の10時から午前0時までの話で、実際の映画の長さと合っている。この手の映画ではヒッチコックの「ロープ」(1948年)が有名。でもサスペンス的には?なのだが、そこは和田作品。金と銀のリードやミュート代わりの帽子など小道具の使い方がお洒落。それに二人を助けるジャズファンの運転手(六平直政)の会社の名前が紙月運輸(ペーパームーン)というのもニヤリとする。
 サントリーの強面の方が演じるのが悪徳刑事の片割れ。國村隼(くにむらじゅん)さんって言うんですね。略歴見るといろんな映画やドラマに出てらっしゃる。最近のTVドラマってほとんど見てないからなあ。リドリー・スコット「ブラック・レイン」(1989年)やタランティーノ「キル・ビル」(2003年)にも出てるんですねえ。両方とも見てるけど気がつかなかった。もう一方の片割れが岸部一徳さん。直情型の國村さんと掴みどころがなくて何だか不気味な岸部さん。
漫才のボケとツッコミみたいで、息の合ったコワ~イ悪徳刑事コンビである。
Midnight
張込み中の車の中で、
  國村刑事「奥さん元気かい?」
  岸部刑事「どうして急に女房の話になるんだ」
  國村刑事「オレにタバコをカートンでくれたのを思い出したのさ」
  岸部刑事「空港で買ったやつか」
  國村刑事「ああ」
  岸部刑事「オレがパクられたら、アイツの海外旅行好きもブランド品好きもパーだな」
こんな何気ないセリフから、危ない橋を渡る背景が垣間見えてお洒落である。
 他にも大竹しのぶ、高橋克実、唐沢寿明、三谷幸喜、名古屋章さん(哲学的でさえある)などのカメオ出演も楽しみです。ただヒロインを演じる香港女優のミッシェル・リーさんの日本語がねえ。いかにも外国人が話す日本語過ぎて、ちょいとイライラします。それ以外ならお洒落なカッコいい映画です。是非観てください。
 

| | Comments (0) | TrackBack (2)

2006.12.19

怪盗ルビイ

 高校時代から和田誠さんの大ファンだった。特に映画の名セリフを集めた和田さんの「お楽しみはこれからだ 1-7」はバイブルだった。このブログのタイトルもそこから拝借している。その和田さんが監督した映画「怪盗ルビイ」(1988年)を久しぶりに観た。
Kyon2 宝石詐欺にいざ出陣の図
_ruby01

 主演は小泉今日子と真田広之。Kyon2の演技は決してうまいとは言えないし、今や渋い役者の真田広之もイイ男がダメな男を演じるパターンどおり。ストーリーも突っ込みどころ満載。でもファンタジーとして観れば....ふたりがいきなりミュージカル風に歌い踊ったりする....なんだか楽しい。それに和田ファンとしては、Kyon2の部屋のボギーの大きなポスターとか、ホットドッグ屋の店名がHotCatだとか、ヒロインの名前が「加藤留美=怪盗ルビイ」なんてのもうれしい。_ruby02_1また母親役の水野久美、会社の同僚役の伊佐山ひろ子、食料品店主役の天本英世、銀行の窓口嬢役の吉田日出子、宝石店店主役の斎藤晴彦、マンションの管理人役の奥村公延、警察医?役の名古屋章さんなど芸達者が「お楽しみゲスト」ととして多数登場。みなさん飄々と演じていて観てる方も楽しくなる。水野久美さんの母親、最近様子がおかしな息子が心配。夜中部屋を覗いて見ると、息子がイヤリングなんかつけてニヤニヤ。ビックリ。でもちょっと間があって、「お薬飲むかい?」 笑えます。名古屋さんもとってもナイスな役柄です。ところでKyon2の衣装など映画からは80年代の香りがプンプン。70年代はそうでもないのだが、今から観ると80年代って何だか野暮ったい。何故だ?
 今回DVDで観たのだが、映画公開時には同時公開だった和田さんの短編アニメーション「怪盗ジゴマ」が収録されていなくて残念。実はこっちの方が楽しかった記憶があるのだが..........

| | Comments (3) | TrackBack (0)

2006.10.24

三丁目の夕日

 7つ上の長兄が「ALWAYS 三丁目の夕日」は良かったと言う。長兄はいわゆる団塊の世代で、この映画の主人公の一平とほぼ同年代である。昭和30年代の前半に小学生だった兄はこの映画に出てくる全てに郷愁を感じるのだろう。私にとっても、氷の冷蔵庫・オート三輪・駄菓子・ラムネ・年末の大掃除の障子の張りかえなど懐かしいものが出てくる。またテレビが初めて主人公の家に来るエピソードにも笑ってしまった。私が育った鹿児島の田舎でも同じで、テレビのある家に近所中が集まって、プロレスや相撲中継に釘付けになった。毎晩だったから迷惑だっただろうなあ。それにお茶まで出してたよーな。

 ビッグコミック・オリジナル誌に連載の西岸良平さんの原作は好きで最初の頃から読んでいた。映画は原作のイメージ(昭和30年代の東京の下町)をCGを使ってよく再現していると思う。ただ上野駅の雑踏シーンや路面電車などいかにもCGくさい。また母親役の薬師丸ひろ子さんはいいとして、父親役の堤真一さんはちょっとイメージが違う。東京の下町の頑固もんの親父さんとしてはちょいと端正すぎるような気が。でも見てるうちに気にならなくなり、結構ジーンとくる。

 ところで、あらすじには関係ないが薬売りが出てくる場面が気になった。私の小さい頃も映画と同じシーンがあった。田舎の母親に確認したところ、年2回冬と夏に「えっちゅうさん」と呼ぶ富山の薬売りが来ていたとのこと。私の記憶にある薬売りのおじさんは、大きな箱を風呂敷で背中に背負って我が家の坂道を上がってきた。縁側や勝手口に腰をおろし、祖母や母が出してきた朱色の薬箱をチェック。無くなってるものがあれば、薬のいっぱい入った柳行李から補充していた。私はおじさんがくれる紙風船が欲しくて母親の隣に坐っていた。随分可愛がられた記憶がある。ただ中学生くらいから会った記憶がないが、母親によるとおじさんは2年前まで毎年来てたそうだ。あんなに待っていたおじさんなのに、紙風船に興味がなくなったのだろう。現金なものである。40年以上来ていたおじさんだが、最後に来た時に70を過ぎて結構ツライと言ってたそうだ。元気でいてくれるといいなあ。
Always480_1

最後のシーンで一平が言う。
「あたり前じゃないか!明日だって、明後日だって、50年先だって、夕日はきれいだよ」
Always480_2

あれからほぼ50年。みんなが貧しくても精一杯生きていたあの頃と同じように夕日はきれいなままなのだろうか。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.09.05

M★A★S★H

 朝晩はめっきり涼しくなった。そのせいか軽い風邪をひいてしまった。若い頃はめったに風邪もひかなかったし、ひいてもバッファリンを飲んで一晩寝ればなおったものだ。年はとりたくないもの。でも風呂上りに暑いからと扇風機かけたまま上半身ハダカでうたた寝すれば誰でも風邪ひくか。

 映画「M★A★S★H」(マッシュ 70年)を観た。野戦病院を舞台に腕はいいがメチャクチャな3人の医師の行動が描かれる。当時アメリカはベトナム戦争真っ最中で、戦争や軍隊の馬鹿らしさを徹底的にコキ下ろす。ヘリコプターで負傷者が運ばれてくる冒頭のシーンに流れる曲は「SUICIDE IS PAINLESS(自殺は苦痛ではない)」。しかし手術シーンはやけにリアルで戦争の狂気を示す。やり過ぎの感もあるが面白いブラック・コメディ。さすがに舞台をベトナム戦争にするには抵抗があったか、映画では朝鮮戦争が舞台である。深夜にやっていたアラン・アルダ主演のTV版も面白かった。
 主人公の医師を演じるのがエリオット・グールドとドナルド・サザーランド。ドナルド・サザーランドは最近でもちょくちょく見るが、「24」のキファー・サザーランドの親父さんとして有名かもしれない。この人が出た映画では「針の眼」(81年)がお薦めである。ノルマンディ上陸作戦を背景にしたドイツのスパイのお話。ケン・フォレットの原作(新潮文庫)も面白い。監督はこの映画で認められて、「スター・ウォーズ ジェダイの逆襲」(83年 後に「ジェダイの帰還」と邦題が改められた)を撮ったリチャード・マーカンド 。ヒロインの人妻役(ケイト・ネリガン)も良かった。

 エリオット・グールドはジョージ・クルーニとブラビの「オーシャンズ11」(01年)で久しぶりに観た。Eriot_gouldモジャモジャの髪、ゲジゲジ眉、長い顔、でも飄々とした感じがして好きな俳優さんだった。「カプリコーン・1」(77年)での有人火星飛行をめぐるNASAの陰謀を追う新聞記者役も忘れられないが、なんと言ってもこの人は「ロング・グッドバイ」(73年)のフィリップ・マーロウ役だろう。ロバート・アルトマン監督のこの映画は、それまでのマーロウ像をぶっ壊した。レイモンド・チャンドラーが生み出したフィリップ・マーロウはなんてたってハンフリー・ボガードのイメージだ。ソフト帽にトレンチ・コート!禁欲的でシニカルでさらにその上タフ!あたしゃ、とーていなれません。なのにエリオット・グールドのマーロウはゴミ出しはするはネコは飼っているは。生活感丸出し。丸出ダメ夫のお父さん。顔もどー見てもマーロウ顔じゃないし。じゃあ、どんな顔がマーロウ顔かと聞かれると困るんであるが。ボガードとか「さらば愛しき女よ」(75年)で同じマーロウを演じたローバト・ミッチャム、それにポール・ニューマンなんてのはどうだろう。まあ顔はマーロウ顔じゃなくても映画としてはなかなか面白く観た。ちなみにこの映画には若き日の現カリフォルニア州知事がほんのちょいと悪役で出てるらしいが未確認。

| | Comments (3) | TrackBack (0)

2006.08.01

ラスト・ショー

 長い梅雨がやっと終わり、さあ夏本番かと思いきや意外と涼しい日が続いております。体力激減かつ汗っかきのデブにはうれしい限りであります。

 映画「ラスト・ショー」(The Last Picture Show 1971年)を観た。1950年代始めのテキサスの片田舎アイリーンが舞台で、誰からも慕われるカーボーイ上がりの映画館主と少年達の交流と成長を描いた作品。いつも風が吹いている町と白黒の映像がマッチして切ない映画である。
 監督は「ぺーパー・ムーン(1973)」「おかしなおかしな大追跡(1972)」のピーター・ボグダノビッチ。出演は「ジョニーは戦場へ行った(1971)」「ペーパー・チェイス(1973)」のティモシー・ボトムズ。ちょっとライアン・オニール似で少し頼りなげな感じがして当時好きだった俳優さんである。そしてジョン・フォード映画の脇役だったベン・ジョンソン。当初監督の出演依頼に「セリフが多すぎる」と断ったそうである。いかにも無骨な感じのベン・ジョンソンらしいエピソードである。しかし諦めきれないボグダノビッチは「絶対にオスカーを獲らせるから」と迫ったらしい。実際この映画でアカデミー助演男優賞を獲得している。他に「恋のゆくえ ファビラス・ベーカー・ボーイズ(1989)」「スターマン(1984)」のジェフ・ブリッジス。後に「アリスの恋(1974)」でアカデミー主演女優賞を獲るエレン・バースティンなど。
 後半に明かされるベン・ジョンソンとヒロインのだらしない?母親役のエレン・バースティンの古い恋のいきさつ。「彼だけよ生きる何かを与えてくれたのは。でなかったら今頃、私はただのヒステリー女になっているわ」のセリフが悲しい。ところで劇中で上映される映画はエリザベス・テイラーの「花嫁の父(195」)と閉館のためまさにラストショーとなるジョン・ウェインの「赤い河(1948)」。

「思い出の場所」でティモシー・ボトムスに人生を語るベン・ジョンソン。渋すぎる!
Lastshow
「今でもあの女がここへ来ればおれはノボせる」
「バカと思うだろう」
「でもないのさ」
「あんな女にノボせるのが一番利口なんだ」
「一番バカなのは何にもしないで老いぼれる事さ」

 映画の中でベン・ジョンソンはいつもタバコを巻いている。高校生の頃、日東紅茶をコンサイスの紙で巻けばおいしいタバコになるという噂があり試してみた。チョーまずかった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.06.27

オズの魔法使い

 先日NHKのBSで、途中からであったが映画「オズの魔法使い」を観た。最初に観たのはいつだったか。高校生のころか。CG全盛の今の映画から比べると、特撮はしょぼいし、キャラクターの造形も何だか学芸会ぽい。でもついつい何度も観てしまう。ストーリーや登場人物の面白さ、カラーの美しさ、そしてジュディ・ガーランドが歌う「Over The Rainbow(虹の彼方に)」の素晴らしさ。

 カンザスの田舎町に住む夢見る少女ドロシー(ジュディ・ガーランド)は、Overtherainbow_1ある日愛犬のトート共に竜巻に吹き飛ばされてオズの国に着く。そこで会った脳ミソのないかかし男、心のないブリキ男そして弱虫ライオンと力を合わせて家に帰ろうとする。数々の冒険の後、やっと家に戻ったドロシーは、「何処か虹の彼方」ではなく、家族や友人のいる「家」こそが幸せの在りかだと気づくのである。映画の最後、ドロシーが歌う「Over The Rainbow」は感動的だ。この歌はアメリカ人にとっては特別なものがあるらしく、AFI(アメリカ映画協会)が選ぶ映画音楽のベストワンに選ばれていた。そういえば、数年前のエリック・クラプトン日本公演のアンコールの最後の曲もこの歌だった。でもクラプトンはイギリス人だな。

 「家」に幸せがあると気づいたドロシーを演じたジュディ・ガーランドだが、「家」に幸せを見つけられなかったのか、5度の結婚の後、薬物依存で47歳の若さで亡くなってしまう。ずっと、ここでない「何処か虹の彼方」を探していたのだろうか?

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2006.05.31

スパイキャッチャーJ3

 街でコルベット・スティングレーを見かけた。この車を見ると直ぐに思い出すのが、TVドラマ「スパイキャッチャーJ3」(1965/10~1966/3)である。小学生の頃スパイものも大好きで、「0011ナポレオン・ソロ」「ハニーにおまかせ」「それいけスマート」などを楽しみに見ていた。スパイになれば007や0011みたいに女の子にモテモテになると信じていた純粋な少年だったのである。和モノで好きだったのが「スパイキャッチャーJ3」と「忍者部隊月光」(スパイというより特殊部隊だが。月光役水木襄の「馬鹿、拳銃は最後の武器だ。我々は忍者部隊だ」というセリフにシビレた)と「バックナンバー333」(隠密剣士の大瀬康一主演。こちらもスパイもんじゃないなあ)である。

 「スパイキャッチャーJ3」は国際秘密警察チューリップの日本支部の活躍を描くドラマである。Kawazu3チューリップはThe Undercover Line of International Policeの略。子供心に何だか間抜けな名前だと思っていた。悪の組織の名前はタイガーだったよーな。日本支部のボスがJ1の丹波哲郎、J2が江原真二郎そして主人公J3を演じたのが川津祐介である。「J3からJ1へ。定時連絡」よくマネして遊んだ。「コンバット」の「チェックメイトキングツー、チェックメイトキングツー、こちらホワイトロック」もよくマネしたがそれは別の話。J3の愛車がコルベット・スティングレーで、空は飛ぶは水の上は走るは、それはそれはカッコイイ車であった。007のアストン・マーティンよりカッコ良かった。でも特撮はチャチだったよーな。同じ原作者(都筑道夫)、国際警察、ボス丹波哲郎で後の「キーハンター」へつながる。

 ドラマで使われた車で思い出すのが、「バックナンバー333」のダイハツ・ コンパーノ・スパイダー。こちらはスポンサーがダイハツだった。それと途中で宝田明から石坂浩二に代わった「平四郎危機一髪」のマツダ・コスモスポーツ。あ、それから「ラット・パトロール」のデザート・イエローのジープ。(これについてはウルサイ知人がいる) 大人になったらあんな車に乗りたいなあと夢見ていたのに、我家の愛車はステップ・ワゴンだ。モテモテのスパイにもなれなかったし、少年の夢よいずこ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.04.23

ケリー・マクギリス

 「ポエトリー,セックス」(2000年)という映画を観た。「女と女と井戸の中」(1997年)の女性監督が撮ったオーストラリア映画で、決してエッチそーだから観たのではない。きっぱり。原題は「The Monkey's Mask」。芭蕉の「年々や猿に着せたる猿の面」の英訳からとったらしい。確信はない。詩が絡む女子大生の失踪事件をハードボイルドな女性探偵が追うというストーリーだ。15禁指定だけに結構ハードな描写もある。ただミステリーとしては多少もたついた気がしないでもない。

 ところで観ている途中でもやもやが募った。主人公のひとりがどこかで観た顔である。うかつにもエンディングタイトルで、それが大好きだったケリー・マクギリスであることに気がついた。「刑事ジョン・ブック 目撃者」(1985年)の未亡人役、「トップガン」(1986年)の教官役、「告発の行方」(1988年)の検事役の女優さんだ。特に「刑事ジョン・ブック」のアーミッシュの未亡人役は最高だった。アーミッシュというのを知ったのもこの映画だ。

 殺人事件の捜査のためアーミッシュの村に入った刑事のハリソン・フォードとケリー・マクギリスの異文化のため決して結ばれることのない恋。風に波打つ麦畑、村人総出の納屋建設のシーンなどはほんとにきれいな映像だ。この納屋建設の場面では「ロード・オブ・ザ・リング」(2001年)のアラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンもチラっと顔出すが、それは別の話。後半の殺人犯とのチェイスなどミステリー部分も良くできている。

 この映画で一番記憶に残るのは、納屋でのハリソン・フォードとケリー・マクギリスのダンスシーンだろう。壊れた自動車の修理中に、カーラジオから突然流れ出したサム・クックの「ワンダフル・ワールド」に誘われるように踊りだすふたり。結ばれることがないのを知りながらお互いに好意を抱く二人のぎこちなささ。観ているこちらももどかしさとと切なさで何とも言えない気持ちになる。間違いなく名シーンだ。
Witness

久しぶりに観たケリー・マクギリス。あまりの変わりように、観たくなかったというのが正直な気持ち。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2006.03.26

旅の重さ

 30数年ぶりに高橋洋子主演の映画「旅の重さ」(1972年)を観た。16才の少女が母親(岸田今日子)との葛藤に疲れ、「自分探し」で四国を遍路する話だ。三国連太郎が座長の旅芸人一座との出会いなどで成長していく。監督はショーケンと岸恵子が共演した「約束」や江波杏子主演の「津軽じょんがら節」を撮った斉藤耕一。「約束」はショーケン初主演の映画でテンプターズ解散直後ではなかったか。当時面白く観たのだが、ビデオが無いようでその後一度も観ていない。是非もう一度観てみたい映画であるが、それは別の話。「旅の重さ」である。原作の小説や作者の素九鬼子のデビューのいきさつもミステリアスな話があるのだが、それもまた別の話。
 公開当時、人気絶頂だった吉田拓郎が音楽を担当したことでちょっと話題になったものだ。テーマ曲の拓郎が唄う「今日までそして明日から」より、時おり流れるオーケストラの「恋の唄」の方が効果的。当時受験勉強の真っ最中で、画面に広がる入道雲、風に揺れる青い稲穂、海の見える段々畑、山裾にへばりつくひなびた漁村の石垣など旅への思いを募らせたものだ。それと本筋とは全く関係無いが、彼女が田舎の宿屋の宿帳に蚊取線香を見たあと香取巻子と書くのを覚えていて、今回もニヤリとしてしまった。
tabinoomosa2

 ところで主演の高橋洋子はオーディションで選ばれたはずで、最後まで争ったのが若き秋吉久美子。tabinoomosa1
彼女もこの映画の後半で田舎の文学少女の役でちらりと登場する。この映画では登場したと思ったら、いきなり入水自殺してしまう。その理由も示されない。後に主演する藤田敏八監督の「赤ちょうちん」や「妹」などのエキセントリックな役柄を彷彿させる。そういえば高橋洋子は作家としてデビューして、そのデビュー作を自身で監督した。その後映画やテレビで見かけないが元気なのだろうか。何だか壊れそーな秋吉久美子より丸顔でどこか垢抜けない感じの彼女の方が好きだったのだが。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.02.04

タカダワタル的

 ずっと観たいと思っていた映画「タカダワタル的」をやっとDVDで観ることができた。この映画は東京乾電池の柄本明さんが企画してできた、昨年亡くなった高田渡さんのドキュメンタリー映画である。渡さんのファンだという柄本さんが企画しただけに「タカダワタル」の魅力満載の映画である。吉祥寺の「いせや」へ通う渡さんはそこいらのヨッパライのオジさんである。そこもいいんだけどね。唄の合間の語りは、まるで志ん生の落語を聞いているよう。ウソかマコトか、ハラハラドキドキ。長谷川町子にあげたぐらいなら、渡さんにも国民栄誉賞をあげてもよかったのに。でも渡さんが嫌がるか。

 映画は1970年の中津川フォーク・ジャンボリーでの「ごあいさつ」で始まり、2003年の下北沢ザ・スズナリでのコンサートのアンコール曲「ごあいさつ」で終わる。さすがに渡さんもフォーク・ジャンボリーのころは若者らしい利かん気な顔をしている。
wataru_takada

 久しぶりに聞いた「生活の柄」は坂田明さんのサックスがカッコよかった。「私の青空(My Blue Heaven)」はとってもハッピー。でもお気に入りは「ブラザー軒」。菅原克己さんという詩人の詩に渡さんが曲をつけたもので、いつ聞いても泣ける。「硝子簾(がらすのれん)がキラキラ波うち」「外は濃藍色のたなばたの夜」、うーたまらん。このブラザー軒は仙台に実在するそうなので、いつか行ってみたいな。そして詩のように「氷水食べ」ようか。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.01.21

エリザベス・シュー

 友人の薦めで「ハイド・アンド・シーク(2005年)」を観た。ロバート・デ・ニーロとダコタ・ファニング親娘のコワ~イお話。多少ツッコミたい箇所はあるが面白く観た。デ・ニーロは「恐怖の岬(1962年)」のリメーク、「ケープ・フィアー(1991年)」でも怖かったが、こちらも怖い。さてこの映画にエリザベス・シューが出ていた。貫禄のデ・ニーロと相変わらず達者なダコタ・ファニングに挟まれて、タジタジである。

邦題は「暗闇のかくれんぼ」 何じゃそれ。
elisabeth

 初めて意識したのはテレビで「パルメット(1998年 日本未公開)」を観た時。「ブリキの太鼓(1979年)」の監督フォルカー・シュレンドルのアメリカ初監督作品。無実の罪が晴れ刑務所から釈放された元新聞記者の男が、金持ちの娘の誘拐事件に巻き込まれ、次第に追い詰められていくサスペンス映画である。映画自体は途中でネタばれのような気がしないでもないが、エリザベス・シューは悪女役でチョー色っぽいのである。露出度は決して多くないが、「氷の微笑(1992年)」のシャロン・ストーンばりなのである。そーいえばテレビ放映時の邦題は「魔性の女...」云々だったよーな。
 次に観たのは、ケヴィン・ベーコンが透明人間になって凶暴に暴れまくる「インビジブル(2000年)」の科学者役だった。この手の映画は好きなので面白く観たのだが、エリザベス・シューは「あれ?」だった。科学者役といえば、ヴァル・キルマーがハイテクを駆使する怪盗役の「セイント(1997年)」(この手の映画も大好き!)でも科学者役だった。けどこちらも印象が薄い。男、いやワタクシはやっぱり「魔性の女」がお好きなよーで。

 うかつにも、エリザベス・シューは「ベスト・キッド(1984年)」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー2(1989年)-3(1990年)」にも主人公の恋人役で出ているのを見逃していた。やっぱ「魔性の女」でなきゃ印象薄いか?
 うかつといえば、メグ・ライアンが「ベストフレンズ(1981)」(好きだったジャクリーン・ビセットが出てる)や「インナー・スペース(1987年)」(この手の映画も好き)に出ているのも見逃していた。「トップガン(1986年)(ケリー・マクギリスが出てるので観た)にも出てるらしいけど、どんな役だったのだろう?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.10.07

気になる二人 -その2-

 気になる二人といえばこの二人も気になる。

melody1

 映画「小さな恋のメロディ」のダニエル(マーク・レスター)とメロディ(トレイシー・ハイド)である。映画のラスト、CSN&Yの「Teach Your Childlen」が流れる中、トロッコを漕いで線路の彼方へ消えて行った二人。何処へ行ったのだろうか?トム(ジャック・ワイルド)に「クラバムで乗り換えろ」なんて言われているけど・・・・

 初めて観たのは高校生だった。当然ダニエルとメロディに感情移入して観た。「大人はなんて無理解なんだ!二人の一途が分からんのか」と。

教師に怒られ、同級生にはからかわれて雨の中行き場のない幼い二人。
melody3

 このシーンの後、メロディが両親に向かって「ただ一緒にいたいだけなの。それが悪いことなの?」と問う。絶句する父親。こんな素直な質問になんて答えてあげればいいんだろう。困ったなあ。オイラ良識あるオトナだし。

 二人が墓地でデートするシーン。ビージーズの「若葉の頃(First of May)」が流れほんとにきれいな映像である。とあるお墓の前に座りリンゴをかじる。
melody2
お墓は50年連れ添った夫婦の墓。メロディが言う。
「50年の幸福。50年って長いわね」
初めて観た時、ダニエルくんの答えがやけに印象に残った。
「休暇をのけて150学期だ」
うーん、そりゃ長い!

| | Comments (4) | TrackBack (0)

2005.09.30

気になる二人

 前回の「リトル・ロマンス」の二人はその後どうなったのだろう。「サンセット・キスの伝説」を実現したろうか。気になるところである。でもそれ以上に気になる二人がいる。

 映画「卒業」のベンジャミンくん(ダスティン・ホフマン)とエレン(キャサリン・ロス)の二人である。いわゆる略奪愛の元祖。彼女の結婚式に乱入して、ガラス窓を激しく叩きながら「エレーーーン」と叫ぶベン。有名なシーンだ。参列者の叫び声(何故かサイレント)の中、手を取り合って教会の外へ逃げる二人。通りかかったバスを停めて乗り込む。アゼンとする乗客。

「やったネッ」 「わたしシ・ア・ワ・セ!」
graduate1

でもベンくん、彼女の母親のミセス・ロビンソン(アン・バンクロフト)といたしてたのである。それじゃうまくいくわけないよなあ。親戚付き合いだってできないし・・・・

<ミセス・ロビンソンの大人の魅力にメロメロのベンくん>
graduate2

このシーンも有名であるが、この色っぽい足はアン・バンクロフトのアンヨ? 顔も見えてないし。ずっと気になっているんだけど・・・・・
それはさておき、バスの中に戻ると。
最初は満面の笑みを浮かべている二人だが、だんだんと微妙な表情になっていく。

「これからどうするの?」                       「・・・・・・」
graduate3


「答えてよ!」                             「・・・・・・」
graduate4

映画「スピード」で、危機的な状況で結ばれたふたりはうまくいかないとサンドラ・ブロックは言っているし。何だかなあ。先々思いやられるなあ。余計なお世話だけど。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2005.09.23

リトル・ロマンス

 前回書いたローレンス・オリビエはイギリスの有名なシェークスピア俳優であるが、映画にも昔から出演している。ヒッチコックのハリウッド第1作「レベッカ」のジョーン・フォンテーンの夫役などなど。また恋人のビビアン・リーを「風と共に去りぬ」に出演させた話は有名だ。前回の「マラソンマン」では元ナチの怖い役を演じているが、最後の出演作?の「リトル・ロマンス」では一転して優しい老紳士役を演じていてなかなかいいのである。

 「リトル・ロマンス」は「明日に向かって撃て!」のジョージ・ロイ・ヒルが監督。共演は「運命の人」や私の大好きな映画「ストリート・オブ・ファイヤー」のダイアン・レイン。これが映画デビュー作である。パリに住むアメリカ人の少女(ダイアン・レイン)とフランス人の男の子がルーブル美術館で老紳士(ローレンス・オリビエ)に会う。二人は老紳士から、ベニスのためいき橋の下で日没の時間にキスをした恋人は永遠に愛し合うという「サンセット・キス」の伝説を教えてもらう。やがて女の子がアメリカに帰国することになり、二人は家出して老紳士とともにベニスに向かう。しかし誤解や老紳士が実は・・・・ということで誘拐事件として大騒動になる。はたして二人は「サンセット・キス」を実現したのか。
全篇ハイソックス姿の初々しいダイアン・レインが印象的。

ラストの別れのシーン。ダイアン・レインの自然な表情がいいんだな。
Little_Romance

 少年と少女の恋物語というと私の年代は「小さな恋のメロディ」を思い出す。あちらが淡い恋の顛末の他に「大人対子供」という構図があるのに対して、こちらは「母親対娘」の対立が少し描かれるだけ。義父も老紳士も二人の恋に好意的である。しかし一番の違いは二人がIQの高い天才児であること。二人の一途さは同じであるが、何故かこちらはどこか醒めた部分がある。何せ少女はハイデッガーを読んでいる。自慢じゃないがこちとら読んだことない。少年も数学の天才で競馬の予想が得意ときたもんだ。こんな子が弟に欲しかった。また男の子がアメリカ映画の大ファンで随所に映画好きならニヤリとするところがちりばめられている。映画の出だしが同じ監督の「明日に向かって撃て!」で、最後には「スティング」が出てくる。しかもポール・ニューマンとレッドフォードがフランス語で喋っているのだ。さらに少女の母親が追いかけまわすジョージ・デ・マルコという映画監督を男の子が劇中でこき下ろすのだが、誰か実在の映画監督をパロッているんだろうか。ブライアン・デ・パルマだったりして。

ローレンス・オリビエが挫けそうになる二人にいうセリフ。
「愛し合う二人が力を合わせて作りだすものは不可能を超え二人を固く結びつける」
「永遠にだ・・・・」

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2005.09.14

歯医者&マラソンマン

 5月中旬に前歯がポッキリ折れてしまった。痛みはないのだが、口を開くたびに欠けた前歯が覗いてマヌケこのうえない。しょうがないのでシブシブ歯医者へ行った。折れた前歯は割りと直ぐに治ったのだが、このままではあと数年で自分の歯がなくりますよと言われてしまった。何せ10数年ぶりの歯医者だったのである。この際徹底的に直しましょうと、虫歯を2本抜き、もう1本は治療。それに歯のクリーニングを念入り?にやってもらって4ヶ月もかかってしまった。
 子供の頃から病院は苦手である。特に歯医者は。オトナになったからって好きになるわけがない。いくらカワイイ歯科助手?の女性に「ハーイ、力を抜いて楽にしてくださいネッ」って言われても、ドダイ無理な話である。あのウィーーーーンという音を聞いただけで全身金縛り。もう硬直状態である。それに私は診察台に横たわり「はい、大きく口を開けて」と言われるたびに思い出してしまうことがある。
 それがこれ!
marathon_man
 この人、映画「マラソンマン」に出てくる歯科医である。しかも元ナチという設定。
で、何をしているかというと、主演のダスティン・ホフマンを歯医者の道具で拷問しようとしているとこなのだ。図らずも国際的な陰謀に巻きこまれ、何が何やら分からないダスティン・ホフマンに知っていることを話せと迫っている。その状況だけでも怖いのに、この役を演じているのがイギリスの名優ローレンス・オリヴィエである。シェークスピア役者として有名で、サーの称号を持つ方である。そんな方が演じているのだから真に迫っている。オーコワッ。さらにこの歯医者、椅子に縛りつけられているダスティン・ホフマンに向かって、「人生は簡単だ。苦しむか苦しまないかだ」ってサラリとのたまうのである。ブルッ、ブルッ。きっとダスティン・ホフマンはションベンをちびったに違いない!

 まあ、歯医者って普段から無理やり「口を開け!」と迫るんだから怖いよなあ。でも我慢の甲斐あって歯はツルッ、ツルッ。「マラソンマン」を思い出さないためにも、今日もていねいに歯磨き、歯磨きと。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.09.11

ポール・ニューマン

 テレビでポール・ニューマンのインタビュー番組を見た。一番好きな俳優さんである。1925年生まれとのことだから今年で80才。確かに年取ったと思うけどその魅力は褪せない。数年前にケビン・コスナー主演の「メッセージ・イン・ア・ボトル」で久しぶりに見て「ああ年取ったなあ」と思ったが、茶目っ気たっぷりで相変わらずカッコ良かった。あんな風に年取りたいと思ったものだ。PaulNewman1
この番組で「エデンの東」の主役をジェームズ・ディーンと争ったこと、「明日に向って撃て!」の企画段階ではブッチ・キャシディーがスティーブ・マックィーンでサンダンス・キッドがポール・ニューマンだったことを知った。監督のジョージ・ロイ・ヒルとポール・ニューマンがローバート・レッドフォードを強く推し、あのコンビが実現したらしい。ローバート・レッドフォードとのコンビ以外考えられない。なお、スティーブ・マックィーンとはその後「タワーリング・インフェルノ」で共演している。
 最初に観たのは「動く標的」である。たぶん中学生の時に名画座で観たのだろう。カッコ良くて一発でファンになった。この映画はハメットやチャンドラーが築いたハードボイルドものの正統的な後継者とされるロス・マグドナルドのアーチャー探偵シリーズを原作にしている。スーパーヒーローからはかけ離れたさえない探偵なのだが、困難にあっても自分の信条を曲げないタフさにしびれた。まさにポール・ニューマンの姿とダブったのである。それ以来、アメリカのハードボイルドものを読みあさった。ちょうどその頃、大人になってから大好きになった池波正太郎さんの「鬼平」「剣客商売」などがリアルタイムで進行中だったのであるが、見向きもしなかった。もったいない話である。
 その後、テレビや名画座で「傷だらけの栄光」「暴力脱獄」を観た。特に前者は気に入った。原題は[Somebody Up There Likes Me]。神様は見捨てないってとこか。実在のボクサー、ロッキー・グラジアーノの伝記映画である。奥さん役の女優さんもよかった。でも邦題はなんとかならなかったのかなあ。
 逆に邦題の方が良かったのが「明日に向って撃て!」。原題は[Butch Cassidy and The Sundance Kid]。そのまんまである。この映画は西部劇に違いないのであるが、それまでの西部劇とは全く違っていた。ポール・ニューマンとキャサリン・ロスが朝陽の中をB・J・トーマスの「雨に濡れても」の曲にのって自転車に乗るシーンには驚いた。それとあまりにも有名なストップ・モーションのラスト・シーン。
警察の「ファイヤー」の声が響く中、次の「夢」オーストラリアへ向って外へ飛出した二人。
PaulNewman2

 ところで私の大好きな和田誠さんの映画の名セリフとイラストの本「お楽しみはこれからだ1-7」にも当然ポール・ニューマンは何度か登場しているのであるが、他のスターはそっくりなのに彼だけ何故かあまり似てないよーな気がするんだが・・・・

| | Comments (6) | TrackBack (0)

2005.06.25

ビル・ゲイツ?

 同居人が好きなハリーポッターの3作目「アズガバンの囚人」(2004年 米)のDVDをおつき合いで観ていたら、ルーピン先生役の俳優さんに引っかかる。どこかで見た俳優さんだなあ。でも直ぐには思い出せない。なんか最近観た映画に出てたなあ。若い時ならすっと思い出せたのだが、最近はもどかしいのである。そこで休憩。他のことをしていたら、突然思い出した。つい最近WOWOWで観た「タイムライン」(2003年 米)に出てた俳優さんである。
TimeLine

 映画「タイムライン」は、フランスでの遺跡発掘中に主人公の父親が15世紀から発したヘルプメッセージが見つかり、巨大ハイテク企業が開発中のタイムマシン?に乗って、父親を救出に百年戦争真っ最中の15世紀フランスに向かうというトンデモなお話。原作は「ジュラシック・パーク」(1993年 米)のマイケル・クライトンである。この人はハイテク産業絡みのお話がお手のものだが、それはまた別の話。さてルーピン先生である。この俳優さん、デイビッド・シューリスという名前の俳優さんである。ネットで調べるとベルトリッチの「シャンドライの恋」(1998年 伊)でシャンドライに恋する孤独なピアニストを演じていた俳優さんである。あー、そういえばと微かな記憶。最近はとんと頼りないのだ。ベルトリッチはあまり好きではないが、この映画だけは面白く観た。しかしそれもまた別の話。「タイムライン」の話である。この手の映画は嫌いではないので面白く観たのだが、心に残る映画ではない。では何故覚えていたかというと、デイビッド・シューリス演じる巨大ハイテク企業社長のためである。この社長、会社(自分?)のためなら人の命など屁とも思わない、思いっきり悪役に仕立てられている。しかもどこから見てもビル・ゲイツ氏である。ちょいとあからさま。ビル・ゲイツってそんなにヒールなのか。どこの国でも成功者は妬まれる?日本でいうと、ホリエモンかナベツネってとこか。でもこの二人じゃスケールが違いすぎ。

 ところでビル・ゲイツ氏もアップルのスティーブ・ジョブス氏も、日本だと西和彦さんも私と同じような年齢である。みなさん既に中学生の頃からコンピューターに触れる環境があったらしい。その頃私はマンガ本を読み耽り、日曜7時(いわゆるタケダアワーである)の「柔道一直線」は毎週欠かさず見、夏休みは毎日海で泳ぎ、コンピューターというものがこの世にあることさえ知らなかった。コンピューターに触ったのは既に社会人になっていた1982年ごろ。しかも電卓に毛が生えたようなSHARPのポケット・コンピューター(通称ポケコン)だったもんなあ。エライ違いである。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2005.04.24

元気の出る映画 その2

 元気の出る映画は以前の記事でも書いているが、この映画も私の元気の素。それはジョン・ランディス監督、ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド主演の「ブルース・ブラザース(1980年)」。ジョン・ランディスとジョン・ベルーシのコンビの「アニマル・ハウス(1978年)」も面白いが、この映画は最高である。。bb01

 あらすじはベルーシとエイクロイドの兄弟が生まれ育った孤児院の危機を救うべく、ブルース・ブラザースというブルース・バンドを引き連れて大活躍するというもの。特にベルーシの怪演ぶりはすごい。もうメチャクチャ。こんなヤツが周りにいたら大ヒンシュクものである
 もうほとんどドタバタ喜劇であるが、カー・チェイスもすごい。でも一番の魅力は音楽。ジョン・リー・フッカー、ジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、キャブ・キャロウェイなどのブルースやR&Bの大物ミュージシャンが出演している。ジェームズ・ブラウンもレイ・チャールズも面白い役で出ていて、いきなりミュージカルみたいに歌いだす。2人のシーンは2人を知らない人でもきっと楽しめると思うのだが、私が一番好きなのはアレサ・フランクリンのシーン。ソウル・フード・カフェの女主人の彼女が、バンドに誘いに来たベルーシ達と一緒に出て行こうとする夫を「THINK」という歌を歌って止めようとする・・・。
 ミュージシャンの他にも有名人が多数出ている。謎の女役でキャリー・フィッシャー。当時スター・ウォーズのレイア姫役で人気絶頂だった彼女がこんな映画によく出たもんだと思う。他にもミニ・スカートの女王トッイギー(映画の後半のガソリンスタンドのシーン)。今や大監督のスティーヴン・スピルバーグ(ベルーシ達が税金を納めに行く役所の役人)。それとEAGLESのジョー・ウォルシュ(ラストの刑務所でバンドの監獄ロックに最初に踊りだす囚人)などなど。

 さてこの映画、「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003年)」でパロディされている。エンジェル3人が修道院に行き、修道女に話を聞くシーンである。しかも話を聞く修道女がキャリー・フィッシャーなのが笑える。でもこの映画でもパロディと思われるシーンがある。まず映画の冒頭、ベルーシが刑務所から出所してくるのをエイクロイドが待っているシーン。スティーヴン・スピルバーグの「未知との遭遇(1977年)」で皆が見守る中、宇宙船から宇宙人や拉致された?人々が出てくるシーンにそっくりである。bb02
 他にも2人が孤児院を訪ねて、階段を上っていくシーンは「エクソシスト(1973年)」のパロディだと思う。他に気づいている人がいれば教えて欲しい。

 1998年に続編の「ブルース・ブラザース2000」が作られている。B.Bキングやエリック・クラプトンなどミュージシャンは更に豪華になったが、ベルーシのいない「ブルース・ブラザース」なんて!!頭のいいエイクロイドがなんでこんな映画作ったんだろう。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

2005.03.29

元気の出る映画

 元気の無い時、気分がへこんだ時によく観る映画がある。
 ウォルター・ヒル監督の「ストリート・オブ・ファイヤー -STREETS OF FIRE-(1984)」である。感動する映画でも、心に染みる映画でもない。はっきり言ってB級作品である。でもカッコいいのだ。軽快でわかりやすいストーリー、画面の切替えのシャープさ。そして特に、冒頭で[A ROCK&ROLL FABLE(ロックンロールの寓話)]と出るように音楽がカッコいい。音楽はライ・クーダー。カッコよくないわけがない。
 水溜りに映るカラフルなネオンから始まり、いきなりヒロイン(ダイアン・レイン)のコンサートシーン。既にこの段階で70%の元気回復。コンサート会場から悪役(ウィレム・デフォー)一味にさらわれるヒロイン。昔の恋人でもあるヒロインを救うため街に呼び戻されるヒーロー(マイケル・パレ)。そして個性的な仲間とヒロインを救出し、さらにヒーローと悪役の一騎打ち。最後はヒロインのコンサート会場からそっと抜け出し、街を去っていくヒーロー。もう100%元気回復。ホーレン草を食べたポパイあるいは強化剤のタバコを喫った8マン状態である。明日もがんばるぞ!
 陳腐なストーリーではある。「シェーン」みたいである。でも何度も言うようだがカッコいいのだ。脇役もいい。悪役のウィレム・デフォー(スパイダーマンやスピード2の敵役の人)、ヒロインのマネージャーのリック・モラニス(リトルショップ・オブ・ホラーズやミクロキッズのパパ役の人)、助っ人の女性エイミー・マディガン(エド・ハリスの奥さん、フィールド・オブ・ドリームスの奥さん役の人)などいい味だしている。でも肝心のダイアン・レインが中途半端なんだよなあ。
 くれぐれもジャン・クロード・ヴァン・ダムの「ストリート・ファイター」とお間違えなきように。なお映画の中のダイアン・レインの唄は吹替えです。
Diane

| | Comments (1) | TrackBack (1)

2005.02.20

天使の指あと

NHKの衛星放送でハンフリー・ボガート&ローレン・バコールの「キー・ラーゴ(1948年 米)」を観た。ほんとうに久しぶりである。
ボガートがフロリダの最南端キー・ラーゴ島でホテルを経営する戦死した部下の父親と嫁さん(バコール)を訪れる。しかしホテルにはギャングの大物ロッコ(エドワード・G・ロビンソン)一味が居座っていた。嵐が迫る中、ニセ札取引を成功させるため悪行を繰り返すロッコ。それに耐えるボカート。でも最後は・・・・。後年の健さんの東映仁侠映画を彷彿とさせます。
和田誠さんの映画の名セリフを集めた「お楽しみはこれからだ」で知ったのだと思うのですが、この映画には記憶に残るセリフがあります。ボガートが父親と戦死した息子の思い出話をする場面です。私の記憶では、

「人は母親の胎内にいる時は世界中のすべてを知っているんだ。でも生まれようとする瞬間に天使がやって来て、'誰にも教えちゃダメだよ'と口の上にそっと指を置くんだ。口の上のくぼみは天使の指の跡なんだよ」

でも今回のNHKの字幕は、

「鼻の下のくぼみが何かジョージに教えたでしょう」
「人は生まれる前すべてを知っているが、生まれる瞬間天使が訪れ、ここに指を当て口を封じる」

記憶より結構あっさりしたものでした。こっちの方が正確なんでしょうね。

20数年前の大学時代に女の子にこの話をして「似合わな~~い」と言われた悲しい?経験を持つ懐かしい映画でありました。

| | Comments (5) | TrackBack (0)

2004.12.05

オマエは誰だ!

秋葉原の中央通りの路地裏に「ガチャポン会館」というお店があります。中の商品が見える透明なケースに200円ほどを入れてレバーをぐるっと回すと、カプセル入り玩具が落ちてくる通称ガチャガチャの専門店です。何が落ちてくるのか分からないので、結構ドキドキします。このお店天井近くまでガチャガチャが並び、商品の種類も豊富です。私も鉄腕アトムやサンダーバードのフィギュアが欲しくて、時々立ち寄ります。昨年懐かしのヒーローものが5種類入ったガチャガチャを見つけました。どうしても欲しくて、5種類が全部出るまで粘りました。いわゆる大人買いです。
gacyagacya.jpg
左から「エイトマン」(2種類)「スーパージェッター」「ソラン&チャッピー」です。昭和30年代生まれにとっては本当に懐かしのヒーロー達です。ん?右のオマエ、そう、黒いヤツ。オマエは誰だ!
エイトマンもジェッターもソランも今でも主題歌が歌えるオレなのに、オマエだけは知らないのだ。ヒーローにしちゃ老けた顔してるし、エイトマンと比べてもごっつい顔している。ポーズも渋いぞ。オマエは誰だ。
当時鹿児島では民放が1局しかなかったからなあ。友人に「じゃじゃ馬億万長者」を知らなくてビックリされたことあるしなあ。だって鹿児島じゃ放映してなかったんですから。今回もオレだけが知らないなんてことも。誰かコイツの正体を教えて。

| | TrackBack (0)

2004.11.28

サンダーバード

TSUTAYAに行ったら実写版「サンダーバード」のDVDがあったので借りてきて観ました。小学生の頃「サンダーバード」と、同じくNHKでやっていた「タイムトンネル」は夢中で観ていました。
TV版「サンダーバード」は最近までNHK教育で再放送していてほとんど観ました。今観るとメカ・デザインが古くさいですね。サンダーバード各メカの外観のデザインは別として内部の装備は。コンピュータもなさそうで手動で操作しているし、ディスプレイもなくて窓から外を見ているし、警報装置はみんなでっかい電球だし、データの保存もテープだし。国際救助隊の設立が2065年のはずなのにあまり未来的な感じがしません。もう少し後に製作された名画「2001年宇宙の旅」とは大違い。まあ莫大な資金で製作されるハリウッド映画と比べるのは酷でしょうが。でも私はこのレトロな感じが嫌いではありません。かえっていい味になっていると思います。

またベストセラーになった柳田理科雄さんの「空想科学読本」などでサンダーバードの矛盾点が指摘されていますが、私も不思議に思っていることがあります。下の写真は上段が第8話「死の谷(END OF THE ROAD)」に出てくるトレイシーアイランドの唯一の等高線入りの地図で、下段がほぼ毎回出てくるトレイシーアイランドの全景です。
私の推測ではこの等高線からは下段のような島の形にはなりえません。全景では左端にピークがひとつ見えていて、右側は平らなスカイラインになっていますが、地形図ではピークが2つあり、あのような平らな線はどうしても出てこないと思います。今後じっくり検証したいと思っています。
TB.jpg

さて実写版「サンダーバード」ですが、映画公開時も映画館で観ています。実写版はTV版の以前の設定で、末っ子のアランはまだ正式な隊員でなく、そのアランの成長と家族の絆を描いています。そう思います。アランがまだ隊員ではないので、TV版では座ってばかりいるトレーシーパパもメカを操縦したり、ペネロープとパーカーのコンビも割りと違和感がなかったりと面白いこともあります。でもストーリーがいけません。余計なストーリーより手に汗握る救出シーンやメカをもっと詳細に見せて欲しかった。それと名優ベン・キングスレー演じる悪玉フッドの登場もいけません。私はもともとTV版でも悪玉フッドが登場する話はあまり好きでなかったからもしれませんが。純粋に空想科学ドラマとして観ていたかったのだと思います。

ところでこの映画ではトレーシーパパに反抗するアランですが、めでたく隊員になったのでTV版と同じく何事にも「はい、パパ」といういい子になってしまうのでしょうか?

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2004.11.18

チャーリーズ・エンジェル

映画「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」をTVで観た。大学時代TV版「チャーリーズ・エンジェル」は毎週のように観ていました。ファラ・フォーセット・メジャーズは大ブームになりました。ファラの抜けた後に参加したシェリル・ラッドは名画「シェーン」のアラン・ラッドの息子の元嫁さんで、キュートで可愛かったです。でも私が一番好きだったのはケリー役のジャクリン・スミス。この人だけが全シリーズに出ていたような。今回の映画版でも失意のドリュー・バリモアを酒場で励ますシーンに元エンジェル役でちょこっと出ていましたね。少しお年を召しましたが相変わらずきれいでした。

この映画、ちょっとお下品な気もしますが、ノーテンキで観る分には楽しいです。観てて「あれ?」というシーンがありました。3人のエンジェルが修道院へ行ってシスター?(スター・ウォーズのレイア姫のキャリー・フィッシャー)に話を聞くシーンです。このシーンは名作「ブルース・ブラザーズ」(キャリー・フィッシャーはこっちにも面白い役で出ている)で出所したばかりのジョン・ベルーシと弟役のダン・エイクロイドが自分たちが育った孤児院に行って、院長のシスターに説教されるシーンのパロディですね。窮屈なそうな机や、やたらにムチをふるうシスターとか。そうやって観ると出だしのヘリコプターで脱出するシーンも最近の「007」に似たようなシーンがあったような。敵役のデミ・ムーアが水着姿で初登場するシーン、車が爆発して3人がスローモーションで吹っ飛ぶシーン、ネオンサインの屋上で格闘するシーン、髪の毛フェチの殺し屋(バック・トゥ・ザ・フィーチャーのマイケル・J・フォックスのパパ)等なんかのパロディのような気がするのだが思い出せない。

パロディといえば、名作「ブルース・ブラザーズ」も上記の孤児院を訪ねて階段を上がっていくシーンは「エクソシスト」のパロディですよね。それと出だしのジョン・ベルーシが刑務所の門から出てくるシーンは「未知との遭遇」で宇宙人にさらわれた人たちが宇宙船から出てくるシーンのパロディだと思うのですが、いかがでしょうか?

またエンジェル役のひとりのキャメロン・ディアスが出ていた「バニラ・スカイ」でトム・クルーズと彼女が寄り添って歩くシーンは、ボブ・ディランの名盤「フリーホイーリン」のジャケットでディランと恋人のスーズ・ロトロがニューヨークの街を寄り添って歩くシーンにそっくり。この映画はやたら心理描写のシーンが多いのだけど、このシーンは何か意味があるのかな。それとも監督の遊び心?

| | Comments (0) | TrackBack (0)