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2017.10.14

三夕の歌 -さんせきのうた-

秋口の今頃になると思い出すことがある。

Kyoto2

ひとつは、小林亜星作曲の♪モクセイの花咲く頃はふるさとのこと思いだす~♪で始まる日生のCM。秋になると必ずこのCMが流れた。♪日生のオバチャン自転車で笑顔を運ぶふるさとよ♪日本各地の町を日生のオバチャンが自転車に乗って駆けめぐる。またこのオバチャンがふっくらと優しげでいかにもという方だった。今でもモクセイの香が漂うと必ずこの曲を思いだす。

もうひとつが三夕の歌(さんせきのうた)。三夕の歌とは、

  こころなき身にも あはれは知られけり
               鴫立つ沢の 秋の夕暮れ(西行法師)
  さびしさは その色としもなかりけり
               槙立つ山の 秋の夕暮れ(寂蓮法師)
  見渡せば 花も紅葉もなかりけり
               浦の苫屋の 秋の夕暮れ(藤原定家)

新古今和歌集にある結びが「秋の夕暮れ」で終わる和歌のことです。

高1の古典の授業で、サコー先生が「三夕の歌を誰か知っとるか?」とのた申うた。
教室シーン。そこにワタシが恐る恐る手を挙げると、サコー先生が意外な顔に。
そりゃそうだろー、東大をも目指そうという生徒がいるクラスで、成績なら後から数えた方が早いワタシが手を挙げたのだから。
でもすらすら3つの歌をワタシが答えると、教室中が拍手喝采!たまにはサメちゃんもやるじゃん。グッ、ジョブ!

何故、三夕の歌を知っていたのか。それは中学校の校長先生のおかげ。
ユニークな校長先生で、教科の先生が休みで自習になったりすると、フラリと教室にやって来て古典や映画の話をしてくれた。それがとても面白くて楽しみにしていた。三夕の歌もこの校長先生から教えてもらった。

山路来てなにやらゆかしすみれ草(芭蕉)はなんとなく分かるが、骨拾う人に親しき菫かな(蕪村)は中学生相手にどんな話したんだろう。残念ながら思い出せない。東大を目指さなかったわけだ。

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