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2009.05.27

落語「黄金餅」を歩く

 先週の土曜日(23日)、地図サークル「地図を歩く会」の例会で麻布界隈を歩いた。今回のテーマは落語「黄金餅」を歩くってなわけで、乙でゲス。

 上野山崎町の裏長屋に住む托鉢坊主の西念。病気になっても薬代がもったいなくて医者にも行かない。やがて必死に貯めた金を全てあんころ餅にくるんで飲み込んだまま死ぬ。それを見ていた隣に住む金山寺味噌売りの金兵衛、その金をひとり占めしようと自分で葬式を出し、焼き場で金だけ拾ってトンズラ。その金を元手に目黒で餅屋を開き、黄金餅という名で大繁盛しましたという噺。
 死んでも金を渡したくなくて金を包んだあんころ餅を目いっぱい食べて死ぬヤツもすごいけど、その金をネコババしようとするヤツもすごい。人情噺のような後味のいい噺ではないが、欲に目がくらんだ登場人物のシュールな掛け合いが笑わせる。志ん生が得意としていたらしい。さすがに志ん生では生で聞いたことないが、息子の志ん朝は寄席で聞いたことがある。
 この噺の聞きどころのひとつに、西念の遺体を運ぶ長屋のある上野山崎町から金兵衛の菩提寺・木蓮寺のある麻布絶口釜無村までの町名を連呼する町名づくしというのがある。志ん生、言い終えた後に「ウ~みんな疲れたが私もくたびれた」とくすぐる。現在で言えば上野から秋葉原、神田、日本橋、京橋、新橋、神谷町、飯倉、麻布まで。土曜日は噺の後半、神谷町から麻布までを歩いた。Kamiya
 地下鉄神谷町駅を出ると目の前に東京タワーがドカーン。近くの八幡様に寄り鳥居の水準点マークを確認。地図サークルの面目躍如。薮蚊に食われて痒いこと、痒いこと。飯倉の交差点を右折。ロシア大使館の警備のおまわりさんの横にも水準点が。な、なんですか?とおまわりさん。先に進むとジャッキー吉川の店「ブルーシャトウ」。♪森トンカツ、泉ニンニク、かーコンニャク、静かニンジン♪ 知らねーだろうな、最近の若い人。飯倉片町の交差点を左折して麻布永坂へ下る。おっ、洋食の名店「グリル満点星」はここか。坂下にある更科本店で昼食のソバ。美味かった!麻布十番の商店街では有名な鯛焼き屋のオジサンがカメラを向けるとポーズをとってくれました。_naniwaya商店街を抜け、佐賀鍋島家の墓所がある賢崇寺を見学。ここからは坂の連続。大黒坂、一本松坂、仙台坂、そして菩提寺木蓮寺のある絶口坂(今は絶江坂)。この他にも七面坂、暗闇坂、薬園坂などなど「ウ~みんな疲れたが私もくたびれた」。
 ところで落語にでてくる木蓮寺はない。そこで絶江坂の近くの曹渓寺をゴールとした。江戸、明治、現代の地図を持って歩くとその違いに驚いたり、逆に昔の道がそのまま残っている所を発見したりと楽しい。いやー久しぶりの完全休日で散歩も久しぶり。少し疲れたが天気も良く充実した1日でした。

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2009.05.17

富士山@山梨城址

 今日は第12回渋谷・鹿児島おはら祭が渋谷の109周辺で開催された。この祭には知り合いが多く関係しているので毎年気にしている。今日も休日出勤で行けそうにない。代わりに嫁さんに様子を見に行ってもらった。天気が心配だったが、なんとか雨が降らずに良かった。
祭りの様子はこちらのビデオで。

 さて既にリタイアされている会社の大先輩からメールをいただいた。この方は城巡りを趣味にされている方で全国各地の城址を巡っておられる。私の富士山好きを知っておられるようで、メールは山梨県の城址巡りの際に写した富士山だけど何処からか分かるか?というものだった。ちょ、ちょ、ちょこざいな!その挑戦受けてしんぜよう。

山梨県のさる城址からの富士山。どーこだ?
Fuji_josi

 写真からのヒントは、中央に抉れた痕が下まで続いていること、山頂の右上が高くなっていること、山頂下にある宝永火口が見えていないことだろうか。まず中央の抉れた部分は大沢崩れと推察して、西側に位置する身延町、南部町の城址をネットで調べてカシミール3Dで描画するが、左側が逆に高くなる。違うか。ということはこの抉れ部分は登山道側の抉れのようだ。かつ宝永火口が見えていないことからすると、都留市か大月市あたりの城址だろう。しかしどこの城址もしっくりこない。あえて言えば大月の岩殿城址が一番近い。中央道を通るとこの城址の下をトンネルで通るので知っている人も多いかも。でもなあ、なんだかなあ。ぴったりするのは初狩パーキングからの富士山が一番なのだが、この辺の城址は見つからない。

初狩PAからのカシミール3Dによる富士山。そっくりでしょう?
Fuji_3d

 結局、ぴったりする城址が分からなくて大先輩にメール。そしたらアンタ、別に城址からだとは言ってないよ。城址巡りの際に写した富士山だよとの返信。あちゃ、てっきり大先輩のことだから城址からだと思いましたよ。そんで肝心の正解は初狩PA近くの真木温泉からでした。ほぼ正解ですね。翌日休日出勤だというのに深夜まで同定に没頭してしまった。でも楽しかったーーー。

おまけ。5月15日の朝、久しぶりの我家からの富士山。抉れがやや右に見えます。
Fuji_narimasu

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2009.05.10

手塚携帯アプリ

 相変わらず休日出勤も続いてはいるけど、仕事も少しは落ち着いて久しぶりにブログの管理画面を覗いたら、アクセス数がいつの間にか8万件を超えていた。ひたすら感謝、感謝。しかも今日は久しぶりの晴れ間で、夜空を見上げたらお空にまん丸いお月さま。ウワォーン! 月に吠える。まあそんな気分。月夜といえば林美雄さん。月夜の豚は恥ずかしい。ずんぐり影が映ってる。がに股足で坂をおり、夜空見上げりゃ星ふたつ。 ぶっぶー。好きだったなあ。ブタ型湯たんぽブーブーちゃんでお馴染みの下落合本舗提供の苦労多かるローカルニュース。林アナが亡くなってなん年経つんだろう。亡くなったといえば忌野清志郎さん。♪雨上がりの夜空に ジンライムのようなお月さま こんな夜にお前に乗れないなんて♪ 合掌。

 前回の記事で書いたように手塚治虫さん生誕80周年てことで、長期にわたるNHKの番組などいろいろな企画がでています。Teduka_com_2そんな中に手塚治虫公式携帯アプリ配信というのがあります。株式会社ヤッパというところが手塚プロダクションと提携して週1回手塚マンガを無償で配信します。1回の配信で100ページ前後、しかも出版レイアウトそのままの配信です。対応機種がiPhone/iPod touchにWindows Mobileということで、久々登場のアドエス(Advannced W-ZERO3[es])で試してみました。まず公式サイト(こちら)からアプリをダウンロード。ダウンロード後アプリを起動するとマンガデータを自動的にダウンロードします。それほど大量のデータではなさそうですが、PHS環境ではなく無線LAN環境で接続した方がよさそうです。今回の配信は2回目で、リボンの騎士「むかしむかし」と七色いんこ「ハムレット」が収録されていました。操作は方向キーでページをめくります。ページの切り替えもスムーズでストレスを感じません。ただ1ページ表示状態では吹き出しが読みづらく、画面をタップしてズームしなければなりませんでした。これから毎週どんなタイトルが配信されるのか楽しみが増えました。残念ながら今年9月末までの期間限定無償サービスだそうです。

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2009.05.03

手塚治虫展

 待ちに待ったゴールデンウィークだ。連日天気もいいぞ。ソーレ、ソレソレ、海に山に街に繰り出せ。高速が60キロ以上の渋滞。疲れましたとドライバー。ザーマミロなんて意地悪な愚痴が出るくらい行楽客を横目にわたしゃ連日出勤の毎日です。電車は電車で慣れないファミリーがいっぱいでお邪魔。ガキどもよ疲れたオジサンに席を譲りなさい。オジサンは最近キレやすくなってるんだぞ。

 そんなお疲れのある日、早々に仕事を切り上げて行ってきました、生誕80周年記念特別展とうたわれた手塚治虫展。場所は両国の江戸東京博物館。料金は常設展(歌川広重の東海道五十三次展)と合わせて1520円。中に入るとかなりの入場者でなかなか前に進まない。キレやすいオジサン、ひたすらガマンガマン。

 展示物は手書きの原稿やセル画を中心に相当の数が展示されている。ほぼ時代順に並んだ展示物を見ると、昭和40年代の前半と後半で画風が変わってきたのが分かる。劇画の影響でしょう。手塚さんは劇画のタッチを毛嫌いしながらその台頭に恐れを抱いたと言われています。毛嫌いしながらも読者の好みを受け入れて劇画風を取り入れざるを得なかったのでしょう。前半のW3やマグマ大使と後半の三つ目がとおるやブラックジャックでははっきり画風が違います。
 もひとつ、今回の展示で気になったのが宮崎駿さんのインタビュー。宮崎さんって、アニメーターとしての手塚さんをまったく評価していないんですね。人間、漫画家としての先進性や多面性は認めながらアニメーターとしては落語の「大家の義太夫」という表現でこき下ろしています。テレビアニメ鉄腕アトムの勧善懲悪や虫プロの実験アニメ1号の街角の物語の表現の画一化などを指摘しています。よく言われるアトムの勧善懲悪。ストーリーの多面性や多重性のことを宮崎さんも指摘しているんですが、それは大人の意見のような気もします。子供にはあれが心地良かった、スカッとしたんじゃないんでしょうか。でもね、怪獣を迷いもなくやっつけるウルトラマンよりウジウジして?ダークな影を引きずるウルトラセブンの方が好きだったのも事実ですが........

今回の大人買い! 高さ約40cmのソフビ・アトム。税込10500円。
Astro_boy

他に今回の特別展の図録(税込2300円)と和田誠さん装丁の手塚治虫劇場という本(税込1500円)を購入。この特別展は6月21日(日)まで開催されます。是非お出かけください。案内はこちら

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