« バスツアー | Main | ペーパー・チェイス »

2008.03.03

小朝独演会

 先月25日に春風亭小朝の独演会へ行った。場所は五反田のゆうぽうと。でかいホールである。最近は大銀座落語祭などプロデューサーとしての手腕を発揮し、昨今の落語ブームの大立役者である。その割には2階席に空席が目立つ。また落語ブームという割には若者が少ない。登山と同じでブームを支えているのは中高年の皆様?小朝を最後に聴いたのは5,6年前か?「死神」だった。照明や効果音に凝り、当時流行っていた?「明日があるさ」が流れるなど演出たっぷりの噺だった。後で知ったのだが作家の京極夏彦がアレンジしたものだった。ちなみに小朝の師匠は柳朝。林家彦六の一番弟子で談志、志ん朝、円楽と共に四天王と呼ばれた人。他の3人は何度も聴いたことがあるが、残念ながら柳朝は聴いたことがない。というのも落語を聴き始めた1982年に脳梗塞で倒れて、高座に復帰しないまま亡くなっている。相当癖のある人だったようで、前座の頃とはいえあの談志をいじめたらしい。でも吉川潮さんの「江戸前の男-春風亭柳朝一代記」なぞ読むと一度聴いてみたかったと思う。でもそれは別の話。
 予定どおり18:30開演。一番手は小朝の3番弟子の春風亭ぽっぽ。女性の噺家である。出し物は「たらちね」。大家と八っさんの演じわけが今ひとつ。精進しなはれって感じ。でもすっとした立ち振る舞いは好感が持てました。次は、待ってました!小朝師匠。Koasa2あれ?お囃子の代わりに音楽が。どこかで聴いたような?するとマイクを持った小朝が、越路吹雪の「ラストダンスは私に」唄いながら登場。越路吹雪の生涯を夫で「誰もいない海」の作曲でしられる内藤法美とマネジャーだった岩谷時子を絡ませて、面白可笑しく、時にはしんみりと描く「越路吹雪物語」を一席。面白いけどちょっと説教くさい面も。
 中入り後は去年、真打名を父親から生前贈与?された林家木久蔵。マクラの親子同時襲名のギャグも聞き飽きたし、最初「権助提灯」か「悋気の独楽」かと思った「権助魚」(初めて聴いた)の出来ももひとつ。こちらも精進しなはれー。最後は再びの袴姿の小朝。マクラに時事ネタの毒入りギョーザと歌舞伎をそこまで言うかと思うくらいの毒舌でバッサリ。そして「七段目」へ。芝居の声色とかピッタリ決まりすぎ。うまい! サゲが「七段目で落ちたな?」と主に問われ、定吉「いえ、てっぺんから」となっていて知っているものと違う。あとで知らべたらこれは人間国宝・米朝のサゲらしい。オミソレ。
 ゆくゆくは名人と呼ばれるであろう小朝だが、談志の畳み掛けるような構成力(滅多にないけど)や志ん朝の端正さにまだ及ばないと思うのは気のせいか。

|

« バスツアー | Main | ペーパー・チェイス »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62766/40361285

Listed below are links to weblogs that reference 小朝独演会:

« バスツアー | Main | ペーパー・チェイス »