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2006.08.01

ラスト・ショー

 長い梅雨がやっと終わり、さあ夏本番かと思いきや意外と涼しい日が続いております。体力激減かつ汗っかきのデブにはうれしい限りであります。

 映画「ラスト・ショー」(The Last Picture Show 1971年)を観た。1950年代始めのテキサスの片田舎アイリーンが舞台で、誰からも慕われるカーボーイ上がりの映画館主と少年達の交流と成長を描いた作品。いつも風が吹いている町と白黒の映像がマッチして切ない映画である。
 監督は「ぺーパー・ムーン(1973)」「おかしなおかしな大追跡(1972)」のピーター・ボグダノビッチ。出演は「ジョニーは戦場へ行った(1971)」「ペーパー・チェイス(1973)」のティモシー・ボトムズ。ちょっとライアン・オニール似で少し頼りなげな感じがして当時好きだった俳優さんである。そしてジョン・フォード映画の脇役だったベン・ジョンソン。当初監督の出演依頼に「セリフが多すぎる」と断ったそうである。いかにも無骨な感じのベン・ジョンソンらしいエピソードである。しかし諦めきれないボグダノビッチは「絶対にオスカーを獲らせるから」と迫ったらしい。実際この映画でアカデミー助演男優賞を獲得している。他に「恋のゆくえ ファビラス・ベーカー・ボーイズ(1989)」「スターマン(1984)」のジェフ・ブリッジス。後に「アリスの恋(1974)」でアカデミー主演女優賞を獲るエレン・バースティンなど。
 後半に明かされるベン・ジョンソンとヒロインのだらしない?母親役のエレン・バースティンの古い恋のいきさつ。「彼だけよ生きる何かを与えてくれたのは。でなかったら今頃、私はただのヒステリー女になっているわ」のセリフが悲しい。ところで劇中で上映される映画はエリザベス・テイラーの「花嫁の父(195」)と閉館のためまさにラストショーとなるジョン・ウェインの「赤い河(1948)」。

「思い出の場所」でティモシー・ボトムスに人生を語るベン・ジョンソン。渋すぎる!
Lastshow
「今でもあの女がここへ来ればおれはノボせる」
「バカと思うだろう」
「でもないのさ」
「あんな女にノボせるのが一番利口なんだ」
「一番バカなのは何にもしないで老いぼれる事さ」

 映画の中でベン・ジョンソンはいつもタバコを巻いている。高校生の頃、日東紅茶をコンサイスの紙で巻けばおいしいタバコになるという噂があり試してみた。チョーまずかった。

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