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2006.04.29

吉田初三郎

 神保町の古書店で吉田初三郎の鳥瞰図を見つけた。昭和10年・鹿児島市観光協会発行の「鹿児島市」である。ただ値段が13,000円。安いのか高いのか、さっぱり見当が付かぬ。少し迷ったがやっぱり欲しくて買ってしまった。前から欲しいーと思っていた吉田初三郎の鳥瞰図で、しかも鹿児島市。
 吉田初三郎は1884年京都生まれ。尋常小学校を出てすぐ友禅図案師に丁稚奉公。日露戦争に従軍後、洋画家を目指すが洋画の先生に広告図案師(グラフィックデザイナーか?)を勧められて転進。その後、別府の亀の井ホテルの社長の油屋熊八と出会い、「観光」をテーマとした鳥瞰図を作成するようになる。その鳥瞰図が人気を呼び、描いた鳥瞰図は1600枚以上に及び、「大正の広重」と呼ばれた人。1955年没。近年再評価されて人気が高い。

 大分前にある展覧会で吉田初三郎の鳥瞰図を初めて見た。その鳥瞰図はシベリア辺りから日本を見た鳥瞰図で、普段見慣れている九州が左で北海道が右の地図と逆の構図で、日本が描かれていると分かるまでしばらく時間がかかった。しかもその鳥瞰図には見えるはずもないアメリカやオーストラリア、フィリッピンまで描かれていたのである。鳥の眼どころか「神の眼」の視点で描かれた鳥瞰図だった。ガーン。ショックを受けた。小さい頃から高い所が好きで、高い山や建物があると登りたくなる性癖がある。鳥瞰図を描くサークルにも入っている。いっぺんに好きになってしまった。その後、別冊太陽の吉田初三郎の特集号など関連雑誌などは買っていたのである。

大きさはタテ178mm×ヨコ770mm。
大隈半島の向こうには富士山。その右には東京の文字。右端には台湾の文字もあり、初三郎の面目躍如。
Cyokanzu1

拡大図。噴煙をあげていない桜島も珍しい。
市街を流れるのは甲突川。左の鋭峰は高千穂峰。よーく見たら私の出身高(その前身の旧制中学であるが)も描いてあって大感激。
Cyokanzu2

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