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2006.03.26

旅の重さ

 30数年ぶりに高橋洋子主演の映画「旅の重さ」(1972年)を観た。16才の少女が母親(岸田今日子)との葛藤に疲れ、「自分探し」で四国を遍路する話だ。三国連太郎が座長の旅芸人一座との出会いなどで成長していく。監督はショーケンと岸恵子が共演した「約束」や江波杏子主演の「津軽じょんがら節」を撮った斉藤耕一。「約束」はショーケン初主演の映画でテンプターズ解散直後ではなかったか。当時面白く観たのだが、ビデオが無いようでその後一度も観ていない。是非もう一度観てみたい映画であるが、それは別の話。「旅の重さ」である。原作の小説や作者の素九鬼子のデビューのいきさつもミステリアスな話があるのだが、それもまた別の話。
 公開当時、人気絶頂だった吉田拓郎が音楽を担当したことでちょっと話題になったものだ。テーマ曲の拓郎が唄う「今日までそして明日から」より、時おり流れるオーケストラの「恋の唄」の方が効果的。当時受験勉強の真っ最中で、画面に広がる入道雲、風に揺れる青い稲穂、海の見える段々畑、山裾にへばりつくひなびた漁村の石垣など旅への思いを募らせたものだ。それと本筋とは全く関係無いが、彼女が田舎の宿屋の宿帳に蚊取線香を見たあと香取巻子と書くのを覚えていて、今回もニヤリとしてしまった。
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 ところで主演の高橋洋子はオーディションで選ばれたはずで、最後まで争ったのが若き秋吉久美子。tabinoomosa1
彼女もこの映画の後半で田舎の文学少女の役でちらりと登場する。この映画では登場したと思ったら、いきなり入水自殺してしまう。その理由も示されない。後に主演する藤田敏八監督の「赤ちょうちん」や「妹」などのエキセントリックな役柄を彷彿させる。そういえば高橋洋子は作家としてデビューして、そのデビュー作を自身で監督した。その後映画やテレビで見かけないが元気なのだろうか。何だか壊れそーな秋吉久美子より丸顔でどこか垢抜けない感じの彼女の方が好きだったのだが。

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