« 歯医者&マラソンマン | Main | 気になる二人 »

2005.09.23

リトル・ロマンス

 前回書いたローレンス・オリビエはイギリスの有名なシェークスピア俳優であるが、映画にも昔から出演している。ヒッチコックのハリウッド第1作「レベッカ」のジョーン・フォンテーンの夫役などなど。また恋人のビビアン・リーを「風と共に去りぬ」に出演させた話は有名だ。前回の「マラソンマン」では元ナチの怖い役を演じているが、最後の出演作?の「リトル・ロマンス」では一転して優しい老紳士役を演じていてなかなかいいのである。

 「リトル・ロマンス」は「明日に向かって撃て!」のジョージ・ロイ・ヒルが監督。共演は「運命の人」や私の大好きな映画「ストリート・オブ・ファイヤー」のダイアン・レイン。これが映画デビュー作である。パリに住むアメリカ人の少女(ダイアン・レイン)とフランス人の男の子がルーブル美術館で老紳士(ローレンス・オリビエ)に会う。二人は老紳士から、ベニスのためいき橋の下で日没の時間にキスをした恋人は永遠に愛し合うという「サンセット・キス」の伝説を教えてもらう。やがて女の子がアメリカに帰国することになり、二人は家出して老紳士とともにベニスに向かう。しかし誤解や老紳士が実は・・・・ということで誘拐事件として大騒動になる。はたして二人は「サンセット・キス」を実現したのか。
全篇ハイソックス姿の初々しいダイアン・レインが印象的。

ラストの別れのシーン。ダイアン・レインの自然な表情がいいんだな。
Little_Romance

 少年と少女の恋物語というと私の年代は「小さな恋のメロディ」を思い出す。あちらが淡い恋の顛末の他に「大人対子供」という構図があるのに対して、こちらは「母親対娘」の対立が少し描かれるだけ。義父も老紳士も二人の恋に好意的である。しかし一番の違いは二人がIQの高い天才児であること。二人の一途さは同じであるが、何故かこちらはどこか醒めた部分がある。何せ少女はハイデッガーを読んでいる。自慢じゃないがこちとら読んだことない。少年も数学の天才で競馬の予想が得意ときたもんだ。こんな子が弟に欲しかった。また男の子がアメリカ映画の大ファンで随所に映画好きならニヤリとするところがちりばめられている。映画の出だしが同じ監督の「明日に向かって撃て!」で、最後には「スティング」が出てくる。しかもポール・ニューマンとレッドフォードがフランス語で喋っているのだ。さらに少女の母親が追いかけまわすジョージ・デ・マルコという映画監督を男の子が劇中でこき下ろすのだが、誰か実在の映画監督をパロッているんだろうか。ブライアン・デ・パルマだったりして。

ローレンス・オリビエが挫けそうになる二人にいうセリフ。
「愛し合う二人が力を合わせて作りだすものは不可能を超え二人を固く結びつける」
「永遠にだ・・・・」

|

« 歯医者&マラソンマン | Main | 気になる二人 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62766/6074559

Listed below are links to weblogs that reference リトル・ロマンス:

» リトル・ロマンス【1979・アメリカ】 [Happyになれる映画を観よう♪]
ワーナー・ホーム・ビデオ リトル・ロマンス ★★★☆☆ パリ在住の13歳の少年ダニエル(テロニアス・ベルナール)は、クラスでベルサイユ宮殿に見学に行った。 そのとき、ふとしたきっかけで、同い年のアメリカ人少女ローレン(ダイアン・レイン)と知り合う... [Read More]

Tracked on 2005.11.09 at 05:18 PM

« 歯医者&マラソンマン | Main | 気になる二人 »