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2005.09.03

最遠の富士山

 最近はご無沙汰しているが、数年前までは4月から11月にかけて週末はよく山歩きに出かけていた。景色や花など山歩きの楽しみはいろいろあるが、あえぎながら登った山頂から富士山が見えていたりすると、何だか得したような気になった。疲れも吹き飛んだ。それだけで疲れも忘れるのだから「リポビタンD」なぞ要らぬ。相変わらず安上がりにできているのだ。
 赤や黄に染まった紅葉の八ヶ岳の県界尾根の向こうに見えた富士。北岳の頂上から見た雲海に浮かぶ富士。北アルプスの燕岳(つばくろだけ)から見た朝焼けを背にした富士のシルエット。思い出の富士山はたくさんある。
 さて富士山が見える最も遠い場所は何処だろうか。地図好きには有名な「山の展望と地図のフォーラム」のサイトによると和歌山県の妙法山という所らしい。和歌山県ですよ、和歌山県。関東甲信越じゃないんです。関西圏です。しかも私は和歌山県に行ったことがないのに今気づいた。まあそれはいいとして、この証拠写真を撮った方は何年もかけてこの写真を撮ったとのこと。その距離322.9kmだから執念とさらに幸運がなければ撮れないだろう。なお、その妙法山がある那智勝浦町の公式サイトには「富士が見える最遠の地」というページもある。また北側の富士山が見える最遠の地は福島県岩代町の日山という所。その距離299Km。こちらの証拠写真を撮った方も長年挑戦してのことだったらしい。こちらも岩代町の公式サイトに写真がある。どちらも町興しということか。何だか涙ぐましい。

 私の見た富士山の最遠の地は何処だったんだろう。調べて見た。先に書いた思い出の富士の中で一番遠いのは燕岳で距離は約147km。それよりも遠いトコ、遠いトコっと。昔の写真を引っ張り出して調べてみた。あった。ありましたよ。たぶん燕岳より遠いはず。経緯度から2点間の距離を算出するソフトで調べると約174km。場所は尾瀬の群馬県側の入口として有名な鳩待峠から日本百名山のひとつ至仏山(しぶつさん)への登山道の途中。1997年8月初旬、まだ日も昇らないうちから歩き始め、最初のピークの南側を巻く展望の開けた場所に差しかかると突然富士山が目に飛び込んできた。夏のこととて相当霞んではいたが紛れもない富士山である。思ってもいなかったのでとてもうれしかったのを覚えている。

下がその証拠写真。
sibutu2fuji
こちらはいつもの3D地図ナビゲータ「カシミール3D」による確認画像。
sibutu2fuji2
左側手前のごつごつした稜線は赤城山に続く稜線。右側のなだらかな稜線は武尊山(ほたかやま)に続く稜線。両山とも日本百名山である。富士山の左の裾のちょこんととんがった山は奥多摩の飛竜山。以前に書いた「富士見温泉」から見える富士山の構図と少し似ている。

 ああ久しぶりに山歩きがしたくなった。

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