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2005.09.30

気になる二人

 前回の「リトル・ロマンス」の二人はその後どうなったのだろう。「サンセット・キスの伝説」を実現したろうか。気になるところである。でもそれ以上に気になる二人がいる。

 映画「卒業」のベンジャミンくん(ダスティン・ホフマン)とエレン(キャサリン・ロス)の二人である。いわゆる略奪愛の元祖。彼女の結婚式に乱入して、ガラス窓を激しく叩きながら「エレーーーン」と叫ぶベン。有名なシーンだ。参列者の叫び声(何故かサイレント)の中、手を取り合って教会の外へ逃げる二人。通りかかったバスを停めて乗り込む。アゼンとする乗客。

「やったネッ」 「わたしシ・ア・ワ・セ!」
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でもベンくん、彼女の母親のミセス・ロビンソン(アン・バンクロフト)といたしてたのである。それじゃうまくいくわけないよなあ。親戚付き合いだってできないし・・・・

<ミセス・ロビンソンの大人の魅力にメロメロのベンくん>
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このシーンも有名であるが、この色っぽい足はアン・バンクロフトのアンヨ? 顔も見えてないし。ずっと気になっているんだけど・・・・・
それはさておき、バスの中に戻ると。
最初は満面の笑みを浮かべている二人だが、だんだんと微妙な表情になっていく。

「これからどうするの?」                       「・・・・・・」
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「答えてよ!」                             「・・・・・・」
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映画「スピード」で、危機的な状況で結ばれたふたりはうまくいかないとサンドラ・ブロックは言っているし。何だかなあ。先々思いやられるなあ。余計なお世話だけど。

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2005.09.23

リトル・ロマンス

 前回書いたローレンス・オリビエはイギリスの有名なシェークスピア俳優であるが、映画にも昔から出演している。ヒッチコックのハリウッド第1作「レベッカ」のジョーン・フォンテーンの夫役などなど。また恋人のビビアン・リーを「風と共に去りぬ」に出演させた話は有名だ。前回の「マラソンマン」では元ナチの怖い役を演じているが、最後の出演作?の「リトル・ロマンス」では一転して優しい老紳士役を演じていてなかなかいいのである。

 「リトル・ロマンス」は「明日に向かって撃て!」のジョージ・ロイ・ヒルが監督。共演は「運命の人」や私の大好きな映画「ストリート・オブ・ファイヤー」のダイアン・レイン。これが映画デビュー作である。パリに住むアメリカ人の少女(ダイアン・レイン)とフランス人の男の子がルーブル美術館で老紳士(ローレンス・オリビエ)に会う。二人は老紳士から、ベニスのためいき橋の下で日没の時間にキスをした恋人は永遠に愛し合うという「サンセット・キス」の伝説を教えてもらう。やがて女の子がアメリカに帰国することになり、二人は家出して老紳士とともにベニスに向かう。しかし誤解や老紳士が実は・・・・ということで誘拐事件として大騒動になる。はたして二人は「サンセット・キス」を実現したのか。
全篇ハイソックス姿の初々しいダイアン・レインが印象的。

ラストの別れのシーン。ダイアン・レインの自然な表情がいいんだな。
Little_Romance

 少年と少女の恋物語というと私の年代は「小さな恋のメロディ」を思い出す。あちらが淡い恋の顛末の他に「大人対子供」という構図があるのに対して、こちらは「母親対娘」の対立が少し描かれるだけ。義父も老紳士も二人の恋に好意的である。しかし一番の違いは二人がIQの高い天才児であること。二人の一途さは同じであるが、何故かこちらはどこか醒めた部分がある。何せ少女はハイデッガーを読んでいる。自慢じゃないがこちとら読んだことない。少年も数学の天才で競馬の予想が得意ときたもんだ。こんな子が弟に欲しかった。また男の子がアメリカ映画の大ファンで随所に映画好きならニヤリとするところがちりばめられている。映画の出だしが同じ監督の「明日に向かって撃て!」で、最後には「スティング」が出てくる。しかもポール・ニューマンとレッドフォードがフランス語で喋っているのだ。さらに少女の母親が追いかけまわすジョージ・デ・マルコという映画監督を男の子が劇中でこき下ろすのだが、誰か実在の映画監督をパロッているんだろうか。ブライアン・デ・パルマだったりして。

ローレンス・オリビエが挫けそうになる二人にいうセリフ。
「愛し合う二人が力を合わせて作りだすものは不可能を超え二人を固く結びつける」
「永遠にだ・・・・」

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2005.09.14

歯医者&マラソンマン

 5月中旬に前歯がポッキリ折れてしまった。痛みはないのだが、口を開くたびに欠けた前歯が覗いてマヌケこのうえない。しょうがないのでシブシブ歯医者へ行った。折れた前歯は割りと直ぐに治ったのだが、このままではあと数年で自分の歯がなくりますよと言われてしまった。何せ10数年ぶりの歯医者だったのである。この際徹底的に直しましょうと、虫歯を2本抜き、もう1本は治療。それに歯のクリーニングを念入り?にやってもらって4ヶ月もかかってしまった。
 子供の頃から病院は苦手である。特に歯医者は。オトナになったからって好きになるわけがない。いくらカワイイ歯科助手?の女性に「ハーイ、力を抜いて楽にしてくださいネッ」って言われても、ドダイ無理な話である。あのウィーーーーンという音を聞いただけで全身金縛り。もう硬直状態である。それに私は診察台に横たわり「はい、大きく口を開けて」と言われるたびに思い出してしまうことがある。
 それがこれ!
marathon_man
 この人、映画「マラソンマン」に出てくる歯科医である。しかも元ナチという設定。
で、何をしているかというと、主演のダスティン・ホフマンを歯医者の道具で拷問しようとしているとこなのだ。図らずも国際的な陰謀に巻きこまれ、何が何やら分からないダスティン・ホフマンに知っていることを話せと迫っている。その状況だけでも怖いのに、この役を演じているのがイギリスの名優ローレンス・オリヴィエである。シェークスピア役者として有名で、サーの称号を持つ方である。そんな方が演じているのだから真に迫っている。オーコワッ。さらにこの歯医者、椅子に縛りつけられているダスティン・ホフマンに向かって、「人生は簡単だ。苦しむか苦しまないかだ」ってサラリとのたまうのである。ブルッ、ブルッ。きっとダスティン・ホフマンはションベンをちびったに違いない!

 まあ、歯医者って普段から無理やり「口を開け!」と迫るんだから怖いよなあ。でも我慢の甲斐あって歯はツルッ、ツルッ。「マラソンマン」を思い出さないためにも、今日もていねいに歯磨き、歯磨きと。

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2005.09.11

ポール・ニューマン

 テレビでポール・ニューマンのインタビュー番組を見た。一番好きな俳優さんである。1925年生まれとのことだから今年で80才。確かに年取ったと思うけどその魅力は褪せない。数年前にケビン・コスナー主演の「メッセージ・イン・ア・ボトル」で久しぶりに見て「ああ年取ったなあ」と思ったが、茶目っ気たっぷりで相変わらずカッコ良かった。あんな風に年取りたいと思ったものだ。PaulNewman1
この番組で「エデンの東」の主役をジェームズ・ディーンと争ったこと、「明日に向って撃て!」の企画段階ではブッチ・キャシディーがスティーブ・マックィーンでサンダンス・キッドがポール・ニューマンだったことを知った。監督のジョージ・ロイ・ヒルとポール・ニューマンがローバート・レッドフォードを強く推し、あのコンビが実現したらしい。ローバート・レッドフォードとのコンビ以外考えられない。なお、スティーブ・マックィーンとはその後「タワーリング・インフェルノ」で共演している。
 最初に観たのは「動く標的」である。たぶん中学生の時に名画座で観たのだろう。カッコ良くて一発でファンになった。この映画はハメットやチャンドラーが築いたハードボイルドものの正統的な後継者とされるロス・マグドナルドのアーチャー探偵シリーズを原作にしている。スーパーヒーローからはかけ離れたさえない探偵なのだが、困難にあっても自分の信条を曲げないタフさにしびれた。まさにポール・ニューマンの姿とダブったのである。それ以来、アメリカのハードボイルドものを読みあさった。ちょうどその頃、大人になってから大好きになった池波正太郎さんの「鬼平」「剣客商売」などがリアルタイムで進行中だったのであるが、見向きもしなかった。もったいない話である。
 その後、テレビや名画座で「傷だらけの栄光」「暴力脱獄」を観た。特に前者は気に入った。原題は[Somebody Up There Likes Me]。神様は見捨てないってとこか。実在のボクサー、ロッキー・グラジアーノの伝記映画である。奥さん役の女優さんもよかった。でも邦題はなんとかならなかったのかなあ。
 逆に邦題の方が良かったのが「明日に向って撃て!」。原題は[Butch Cassidy and The Sundance Kid]。そのまんまである。この映画は西部劇に違いないのであるが、それまでの西部劇とは全く違っていた。ポール・ニューマンとキャサリン・ロスが朝陽の中をB・J・トーマスの「雨に濡れても」の曲にのって自転車に乗るシーンには驚いた。それとあまりにも有名なストップ・モーションのラスト・シーン。
警察の「ファイヤー」の声が響く中、次の「夢」オーストラリアへ向って外へ飛出した二人。
PaulNewman2

 ところで私の大好きな和田誠さんの映画の名セリフとイラストの本「お楽しみはこれからだ1-7」にも当然ポール・ニューマンは何度か登場しているのであるが、他のスターはそっくりなのに彼だけ何故かあまり似てないよーな気がするんだが・・・・

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2005.09.03

最遠の富士山

 最近はご無沙汰しているが、数年前までは4月から11月にかけて週末はよく山歩きに出かけていた。景色や花など山歩きの楽しみはいろいろあるが、あえぎながら登った山頂から富士山が見えていたりすると、何だか得したような気になった。疲れも吹き飛んだ。それだけで疲れも忘れるのだから「リポビタンD」なぞ要らぬ。相変わらず安上がりにできているのだ。
 赤や黄に染まった紅葉の八ヶ岳の県界尾根の向こうに見えた富士。北岳の頂上から見た雲海に浮かぶ富士。北アルプスの燕岳(つばくろだけ)から見た朝焼けを背にした富士のシルエット。思い出の富士山はたくさんある。
 さて富士山が見える最も遠い場所は何処だろうか。地図好きには有名な「山の展望と地図のフォーラム」のサイトによると和歌山県の妙法山という所らしい。和歌山県ですよ、和歌山県。関東甲信越じゃないんです。関西圏です。しかも私は和歌山県に行ったことがないのに今気づいた。まあそれはいいとして、この証拠写真を撮った方は何年もかけてこの写真を撮ったとのこと。その距離322.9kmだから執念とさらに幸運がなければ撮れないだろう。なお、その妙法山がある那智勝浦町の公式サイトには「富士が見える最遠の地」というページもある。また北側の富士山が見える最遠の地は福島県岩代町の日山という所。その距離299Km。こちらの証拠写真を撮った方も長年挑戦してのことだったらしい。こちらも岩代町の公式サイトに写真がある。どちらも町興しということか。何だか涙ぐましい。

 私の見た富士山の最遠の地は何処だったんだろう。調べて見た。先に書いた思い出の富士の中で一番遠いのは燕岳で距離は約147km。それよりも遠いトコ、遠いトコっと。昔の写真を引っ張り出して調べてみた。あった。ありましたよ。たぶん燕岳より遠いはず。経緯度から2点間の距離を算出するソフトで調べると約174km。場所は尾瀬の群馬県側の入口として有名な鳩待峠から日本百名山のひとつ至仏山(しぶつさん)への登山道の途中。1997年8月初旬、まだ日も昇らないうちから歩き始め、最初のピークの南側を巻く展望の開けた場所に差しかかると突然富士山が目に飛び込んできた。夏のこととて相当霞んではいたが紛れもない富士山である。思ってもいなかったのでとてもうれしかったのを覚えている。

下がその証拠写真。
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こちらはいつもの3D地図ナビゲータ「カシミール3D」による確認画像。
sibutu2fuji2
左側手前のごつごつした稜線は赤城山に続く稜線。右側のなだらかな稜線は武尊山(ほたかやま)に続く稜線。両山とも日本百名山である。富士山の左の裾のちょこんととんがった山は奥多摩の飛竜山。以前に書いた「富士見温泉」から見える富士山の構図と少し似ている。

 ああ久しぶりに山歩きがしたくなった。

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