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2005.07.01

下町の富士山

 7月1日は富士山の山開きである。本家はもちろん都内や近県にある富士塚でも山開きの所が多い。sakamoto0幸いなことに私の勤め先はこの日が会社創立記念日で半ドンなのだ。毎年どこかの富士登山に出かけているのだが、最近はJR山手線の鶯谷駅近くの小野照崎(おのてるさき)神社に行っている。ここは朝顔市で有名な「おそれ入谷の鬼子母神」も近く、下町のメッカである。なおこの太田蜀山人の狂歌は「びっくり下谷の広徳寺」と続く。さて小野照崎神社である。この神社の祭神は小野篁(おののたかむら)とのこと。でも有名なのは境内に「下谷坂本富士」と呼ばれる富士塚があることである。ここの富士塚は1828年築造で、富士山の溶岩を固めた高さ約5mのものである。保存状態も良く、国の重要有形民族文化財にも指定されている。6月30日と7月1日の両日が山開きで、一般の人にも開放される。

 会社の式典が終わると直ぐに鶯谷駅へ。駅に着いた時はそれまで降っていた雨もあがっていた。駅から神社までは10分ちょっとであるが、蒸し暑くてぐっしょり汗をかいてしまった。境内に入ると本殿の前に茅の輪(ちのわ)が置いてある。茅の輪とは、正月から6月までの半年間の穢れをおとす夏越しの大祓(おおはらえ)の行事である。この日他の神社でもよく見かける。茅の輪の上にある説明を読むと、左回り、右回り、また左回りに茅の輪を潜り、本殿にお参りする。こうすると心身ともに清らかになり、残りの半年間をつつが無く過せるそうだ。ここ半年忙しくてお疲れ気味だったから、リフレッシュ!・・・・できたかな。

入口には「お山開き」の提灯が。        この輪を潜ってリフレッシュ。
sakamoto1

 お目当ての富士塚は本殿の左手にある。普段は入口の柵が閉まっているのだが、昨日と今日の両日は開いていて、誰でも登ることができる。私が行った時はご近所の方やカメラを持った外人さん、そして子供達も歓声をあげて登っていた。私も雨上がりで足元の悪い登山道を駆け上がり、たった3分で登頂してしまった。頂上には他の富士塚によくある石祠などはなく、避雷針なのか鉄の棒が指してあるだけである。私の後からゆっくり登ってきた品のいいご婦人に「若い方は早いわね」と言われ赤面してしまった。確かにオバサマから見ればねえ。精一杯オバサマに愛想を振りまいて裏の下山道を1分で下った。
 降りて写真を撮っていると、白装束の富士講の信者の方が数名やって来た。神主さんからお祓いを受けた後、先達さんが渋いノドを聞かせながら登って行った。唄の意味は分からなかったが「六根清浄」という言葉は聞こえた。講の方々は高齢な方が多く、足元の悪い登山道をゆっくり登って行く。

見ていた私の方がハラハラしてしまった。   全員登頂。うれしそうです。
sakamoto2

 帰ろうと思って足元を見ると革靴が泥だらけ。あぁパンツの裾も。「スーツ着て富士山に登らないで!」と今年も嫁サンに怒られそうだ。

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